十三匹 ページ17
No side
とある立ち飲み屋
其処に彼女はやってきた
『太宰君…いるかなぁ?』
欠伸をしながら彼女は入って行った
「あれ?Aさんじゃないですか!」
『あ、本当にいた。太宰君…と谷崎君か』
『谷崎君がいるのは予想外だったな』
「Aさん、こんにちは」
『ふ…。こんにちは』
で、何をしてるの?
彼女は店内を見渡しながら問う
「実はですねぇ…。私に爆弾が届きまして」
『へー。ドンマイだね』
「少しくらい心配してくれてもいいと思うんですけどぉ〜?」
『僕は知ってるよ。太宰君が女性に恨まれてること』
「__ギクゥ」
「凄い露骨ですね…」
谷崎という青年は少し引き気味に笑った
『というか偽物だしねぇ…。どうでもいいかな』
「な、なんでわかったんですか!?」
『ふふん!谷崎君甘いよ〜。僕の鼻を舐めないでね!』
「な、成る程?」
「これ何かに使えませんかね〜」
『てか谷崎君を巻き込むのはやめて差し上げなさい』
「…てへぺろ?」
「ボクは大丈夫ですから…」
謝る気がゼロである
『谷崎君ドンマイだよ…。まぁ仕事でよかった』
「な、なんですか?」
『いや〜。国木田君が谷崎君が立ち飲み屋にいたと知ったらぶっ倒れそうだから』
「…想像できますね」
「見たいですねぇ…。いきなり現れたりしたら倒れますかね?」
『やめなさい』
_______
『僕も何か飲もうかな〜』
「デスクでさっきまで寝てたじゃないですか。やめといた方がいいかと」
「ボクもそう思いますよ」
『残念だなぁ』
「てか先輩お酒飲まないでしょう?」
『嗜む程度には飲むよ。失礼だな』
「というかあの狐は?」
『ちょっと名前そろそろ覚えてあげてよ。太宰君。今日はどっか行っちゃったみたい』
「案外冷たいんですね…」
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強いうさぎLv3 - 新美南吉…!!地元…!!(嬉しい) (2019年6月14日 20時) (レス) id: 1eba992f2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:百合 | 作成日時:2018年8月5日 19時