命短し急げよ乙女【あんスタ】 (ページ7)

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夜ページ7

凛月said

Aが交通事故にあった。意識不明の重体で、いつ目を覚ますかわからない状態らしい。
もう三日も眠ってる。これじゃぁ、俺より寝てるんじゃない？

王さまは、Aの隣を離れようとしない。

ある三日目の夜。そろそろぶっ倒れそうな王さまを家に返そうと、Knightsのみんなが集まった。

その時だよ。確かにいたんだ、Aが。一生懸命王さまに話しかけようとして、聴こえてなくて、触れようとしても触れられなくて。
なんで？どうして？って泣いてた。きっとみんなには見えてないんだよね。

その後、結局セッちゃんが王さまを引きずって帰ることになった。

凛月「あ、ねぇセッちゃん、俺病室に忘れ物してきちゃった」

瀬名「はぁ？さっさととってきなよぉ」

まぁ、そんなの嘘だけど。

誰にも聞いてもらえない。誰にも触れられない。誰にも見てもらえない。
さっき、泣きじゃくってた君は今何してる？

俺じゃ何の役にもたたないかもだけど、Aの希望にはなれるかな？

病室のドアを開けると、ベッドの近くでうずくまったAがいた。
ゆっくり近づいて正面に立つ。

凛月「ねえ、そんなにうずくまって泣かないでよA。」

大丈夫。Aは一人じゃないから。