返事は待ってて。【衣更真緒】 (ページ7)

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考えてもよく分からないページ7

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あの言葉が、ずっと離れない。

｢中学生の時からずっとずっと好きなんだ。俺と付き合って欲しい｣

昨日、衣更から言われた言葉。

中学生の時からってことは、修学旅行で同じ班だった時もってことで。体育祭で応援してくれた時もってことで。

衣更は私を好きだと言ってくれたけど、私は衣更をそんな感情で見たことはなかった。

好きだけど、それはただの友情で。

ずっとご近所さんだと思ってた。

思ってたけど、衣更にとっては違ったんだもんね。

………どうしたらいいのかな。そんな風に見たことないならあの場ですぐ断っちゃえば良かったんだけど。

それができないってことはまさか･･･。

………私の経験不足、とかかな。

｢そっちにいっちゃうんだ。絶対違うでしょ｣

『だって。そうとしか考えられないよ』

昼休み。
親友のともに告白された話と私が今思ってる話を全部した。

｢絶対Aもどっかで衣更くんのこと好きなんだって。自覚がないだけ｣

『そっちの方がないよ。絶対経験の差だって』

｢まぁそう思っててもいいけどさ。そうだ！今日どっか遊びに行かない？｣

『え？いいけど･･･どこに行くの？』

｢それは後々決めるって感じで。やったー！Aと制服デートだぁ！｣

制服デートって、それカップルがやるやつじゃ･･･。

まぁ、いっか。分からないものは考えても分からないし。

私は衣更をただのご近所さんだと思ってるのか、はたまたともが言うように心のどこかで衣更を意識してるのか。

後者はないと思うけどね。