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日常【all】 ページ3

私の朝は、携帯から流れてくる煩い声によって始まる。

「A! 起きて起きて!」
「起きてるわ。黙れ」

私がそう言うとしょぼんと言う顔文字が画面いっぱいに表示される。なんだこいつ。
この目覚ましは私の携帯に住み着いてる奴一号。名前をうらたぬきと言うらしいけど目覚ましとしか呼んだことは無い。
ぴょこぴょこと跳ねた紅茶色の髪とパッチリした翡翠の瞳、愛らしい顔立ちが特徴だ。

「……ねぇ、」

部屋でポツリ。
そう呟けば強制的に目覚ましアプリが閉じられ、それはまぁよく見かける画面へと飛ぶ。
sir○ならぬSakaと言うらしいこいつは私の携帯に住み着くやつで一番まとも。

「はいはぁい、朝っぱらからなに〜?」

眠たげに目を擦りながらパッと画面へ表示されるのはふわふわとした紅い髪とくりっとした赤い瞳。気だるげなこいつは何かある度に呼びかければ反応してくれる。

「今日って、なんか予定あった?」
「……ない。てか、学校早帰り」
「は! まじで!? えー、聞いてないんだけど弁当いらない感じ?」

慌てて手帳を開くも今日のことは全く書いていなく、これを習慣にして良かったなぁとしみじみ。
予定表なるものがあるのだけれど、それを貰った日に写真を撮ればこいつが勝手に見て把握してくれる。よく出来ている。

「べんとぉ? ……うん、ない」
「まじで!? え、めっちゃ嬉しいんだけど」

その勢いで起き上がる。
私の家は母親が忙しく、弁当を作る余裕が無いから私が朝起きて作っているのだが今日はそれがない。え、二度寝したい。

「……そんなちんたらしてていーの? 今日の朝は合唱コンの練習でしょ?」

布団に入りかけていたのに。
慌てて起き上がり髪を雑に整えながら制服に袖を通す。
シャツの上に真っ赤なリボンを付けて、ミルクティー色のベストを身に付ける。
スカートの丈を折って、靴下を履いて、仕上げにブレザーを羽織れば終わり。
今日は暖かいらしいからボタンは閉めないでいいや。
携帯は放置したまま滑るようにして机の前に座り、化粧用品を出した。

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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2021年6月22日 16時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
凪桜(プロフ) - ヒロさん» コメントありがとうございます!そう言ってもらって嬉しいです〜!更新頑張りますね〜! (2019年10月28日 7時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
ヒロ(プロフ) - 更新頑張ってください!とっても続きが楽しみです!敬語苦手だから許してくれてよかった! (2019年10月28日 1時) (レス) id: 7769e45292 (このIDを非表示/違反報告)
凪桜(プロフ) - おひさまさん» コメントありがとうございます!そう言って頂いて嬉しいです〜!(いえいえ、むしろそっちの方が楽ですので…!) (2019年10月28日 1時) (レス) id: b3cf2c91ae (このIDを非表示/違反報告)
おひさま(プロフ) - おぉ!これは、続きが楽しみだ〜!(馴れ馴れしくてすみません) (2019年10月28日 0時) (レス) id: 7769e45292 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪桜 | 作者ホームページ:***  
作成日時:2019年10月25日 23時

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