* ページ4
読んでいく内に興味が沸いていく。
面白そう、深そう。
普通のってこんなに設定凝ってるイメージないけどなあ、と。
容姿と関係性だけは頭に入れておこう、と軽く誓い、そっと見ていく。
幼馴染みで現在も隣に住んでいるモデルの体温低めの青い人。
高校の担任で既婚済みの不眠症の白い人。
義理の兄で拒食症の緑の人。
向かいに住んでいるホストの自傷癖の紫の人。
通院している病院の医者で既婚済みの二重人格の赤い人。
お金持ちの主人公の執事のメンヘラの黄色い人。
コンビニでアルバイトしている年下ヤンデレの赤い月の人。
従兄弟で一緒に暮らしている依存癖の白い人。
読み切った瞬間の感想としてはなんだこれ、だ。
こんなに人が出るっていうのにもあるし、なによりみんな抱えているものが重すぎる。
なんでヤンデレとメンヘラ揃っちゃったの。乙ゲーで既婚者って良いものなのか。
じゃあ、あらすじでもと思って次ページのあらすじとやけに達筆に書かれているのを読む。
え、主人公遠距離恋愛してるんだ……。
パラパラとページを捲って最後までついた。
「えーっと、このゲームは中学生から高校生をターゲットにした"禁断"がテーマとなった物語です。なにかあっても、保証しません……?」
最後の胡散臭い文章まで読んでどういう意味だ、と首を傾げた瞬間に体がふわっと浮く感覚がして、すぐ後にどこからか出てきた眩しい真っ白な光に包まれた。
悲鳴を上げる間もなく、反射的に目を閉じて、制服をただギュッと握っていると自身の体が大きく揺れて、冷たい空気が頬を撫でた。
やっと出た悲鳴は部屋中にただただ響いているだけだった。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2020年1月21日 7時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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