タイムスリップしたら女神って呼ばれたんだが、私はそんなやつじゃない【のび太の日本誕生】

19話 しずかと少年 ページ21

タッタッタッ…

少年は暗闇を走っている。

少年「トネー！カネー！」

少年の向こうには、ガタイの良い男性と、小柄な女性がいた。

少年は嬉しそうに2人のところに駆け寄る。

が、青い炎にせき止められる。

少年「っ！…トネー！カネー！」

後ろから目を光らせた集団がおってくる。

必死で逃げるが、土の中から出てきた手に足を掴まれてしまう。

中から出てきたのは、少年とは違う原始人だった。

？？「うぉーー！！」



少年「……ぅ…ぅぅう…ぁぅ…」

しずか「魘されてる…よっぽど怖い目にあったのね…」

しずかは濡れたタオルを少年の額に乗せる。

少年「…ぅん…」

しずか「良かった！気が付いたのね！」

少年「…っ！」

少年は机から降りて、しずかに石槍を向ける。

しずか「待って！動いちゃダメ！」

少年「ガゥ！ウガウサバ！」

しずか「怖がらないで！ここには、貴方をいじめる人なんていないわ！」

少年「うぅ〜…」

少年はまだ本調子じゃないため、すぐに倒れてしまった。

しずか「まだ怪我が治ってないのよ。大人しく寝てなくちゃ…ちょっとまってて！」

しずかは、少年に暖かいスープを持ってきた。

しずか「はい、暖かいスープよ」

少年は匂いを嗅ぐと、しずかからスープを奪い取り、勢いよく飲んでいく。

少年「マルーナ！」

少年はスープにびっくりしたのか、目を輝かせる。

しずか「ふふふっ！よっぽどお腹が空いていたのね」

そんな少年を見て、しずかは嬉しそうに笑う。

しずか「おかわりもあるわよ！沢山食べて静かに寝ていれば、すぐに良くなるわ」

少年は2杯目のスープも勢いよく飲んだ。

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