第36話 ページ37
貴方side
高杉「______________んっ…………」
貴「お目覚めですか」
高杉「………………あぁ…………」
上体をゆっくりと起こし左目を抑えて俯く高杉様
高杉「…………………」
貴「まだ…痛みますか…?」
高杉「………………お前、」
瞬きと同時に右目が私を捉える
貴「…どうなされましたか?」
高杉「………ずっとそこにいたのか」
貴「………いえ、先程来たばかり___________」
河上「晋助が倒れてからずっとでござる」
貴「万斉さん……………」
河上「休めといったのに……。
だから食事を持ってきたでござるよ」
貴「あ…………ごめんなさい…………………」
河上「まったく……。主は大切な預りものだというのに…」
貴「一員と言ってくださったのは万斉さんです。
総督様の力になりたいだけですよ。
無理はしていません。ありがとうございます」
河上「…そうであったな」
優しく微笑んでくれる万斉さんから食事のお盆を受け取る
貴「高杉様、お食事は…………」
高杉「俺が寝てる間に随分仲良しになったじゃねぇか」
河上「男の嫉妬は醜いでござるよ」
高杉「んなこと誰も言ってねぇ」
貴「ふふっ」
高杉「……………安心したぜ…。」
貴「……え?」
高杉「ここに来て泣いてばかりだったからな……。
俺以外に話相手ができたじゃねぇか」
貴「…………ぁ…………」
チラッと万斉を見るとまた微笑んでくれた
貴「万斉さんが、私も鬼兵隊の仲間だっておしゃってくれたのです」
嬉しくてつい遊女特有の作り笑顔ではなく
素で少し子供っぽく話してしまった
高杉「………へェ…。若く見えたのは本当のお前だったのか」
貴「あ…いや…………あの、」
高杉「よかったな。」
貴「っ、」
ポンと頭に乗った大きな手…
その腕の下から高杉様を見上げると
彼は鬼兵隊総督には似合わない優しい顔で笑いかけてくれていた………
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ユウ - 充分こちらの作品も神作でございます!涙しか出てきません! (2021年4月16日 23時) (レス) id: 3071a230ca (このIDを非表示/違反報告)
O T A K U★★(プロフ) - 泣いちゃいました……。今も、目の前が涙で潤んでぼやけてます……。 (2019年4月3日 23時) (レス) id: 835b4d5769 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 中村千尋さん» 千尋様の楽しみの一つになれてすごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします(^^) (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - 未央さん» コメントありがとうございます!更新遅かったりしましたがこれからも頑張ります! (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
赤砂晋助(プロフ) - ののこさん» コメントありがとうございます(^O^)はい、色盲ですがこれからもちゃんと向き合い、頑張ります(^^)続編も楽しんでいただけるよう頑張ります (2019年2月2日 21時) (レス) id: 5ddd851753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤砂晋助 | 作成日時:2018年12月30日 23時