双子はただの高校生？ (ページ23)

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その後も半グレの情報を五十嵐さん、仙石さんに伝えもう帰れると思ったら仙石さんが口を開いて

仙石「なぁ嬢ちゃん一つ聞いてもいいか？」

『何ですか？』

仙「何であの時嘘をついたんだ？」

『あ！そうだ忘れてた』

すっかり記憶から消えていた、これは五十嵐さん達に渡しておいた方が良さそうだ
カバンに手を入れ紙袋を取り出し五十嵐さんに差し出して

『五十嵐さんこれ引き取っていただけませんか』

五「何が入っているんだ？」

『私は実物を見るのは初めてなので確信はありませんがやくぶつではないかと思うんですけど…』

「何？！」
五十嵐さんは慌てて袋の中を確認する

「たしかにそうだ、これを何処で手に入れたんだ」

『半グレの男とぶつかった際に荷物が入れ違ってしまって』

「そうか、わかったこちらで処理しておこう」

『ありがとうございます』

そうして悩みの種を五十嵐さんに渡して事務所をあとにした

2人で並んで暗くなり始めている帰り道を歩く

「大変な目にあった、でも暴力沙汰とかになんなくて良かった」

『五十嵐さんのことはおじいちゃんも信用してるから大丈夫だとは思ってたから』

「Aって変わった知り合いいるんだね」

『おじいちゃん伝いに知り合った感じだけど』

「マジでAのおじいちゃん何者なの？」

『もと軍人の偉い人らしい』

「軍人さんでも凄いつながりだね」

『だよね〜』

「あ、家もうすぐそこだからここでいいよ」

『じゃあまた明日ね』

「うん」

にしてもほんとに大変だったまさかただ遊びに行っただけでこんなことになるなんて
あれ五十嵐さんに任せちゃったけど良かったのかな
積もる不安を1人でブツブツと考えていたら

「おいてめぇ！」
怒りの含まれた男の声が響いた

『？』
声がした方へと視線を向けると
居たのは黒のパーカーを着た3人の人達
そこから連想されるのは先程の人物のこと

「やっと見つけたおいガキ、袋を渡せ!!」

『袋って？』

「さっき落とした袋だ持ってんだろさっさと出せ！」

『持ってない』

「嘘ついでんじゃねぇ！お前が持ってるはずだ渡せ！」

『持ってない物は出せない』

「チッ！おいお前らこいつ連れてけ」

怒鳴り散らかしていた男があとの2人に指示をだすと2人は私をかこんだそして
「さっさと渡さねぇお前が悪いんだからな！」
腕を振り上げ殴りかかってるく

だがその拳は私には届かなかった
なぜならどこからともなく

見慣れたスクールバッグが飛んできたからだった