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275. ページ18

ヌ「双方、席についたな。
それでは、審判を始めよう、、、」





フ「煩雑な前置きは省くとしよう、ヌヴィレット。

さっさと罪状を羅列するところまで進めてくれ。
僕は裁判にかけられる側_____

つまり今日の主役でもあるというのに、


未だにどんな名目で裁かれるのか分かっていないんだ。」






フ「先に言っておくが、凡人が神のやり方を理解できないのは仕方のないことだ。

だが、それは方に罪を言い渡す理由にはならない、、、」






蛍「そう。今日の議題は、神であるあなたが何をしたか、何をしなかったかってことじゃない、、、」





蛍「審判する理由は____あなたが神なんかじゃないから。
そうでしょ、フリーナ。」






蛍ちゃんの予想外な告発に観客達は騒ぎ始めた。


ヌ「告発を承認する。」



ヌ「フリーナ被告、原告の告発内容を認めるか?」
 

 


フ「、、、、、、」




ヌ「フリーナ被告?」





フ「、、、認めない。もちろん認めないさ。」



フ「僕フォカロルス、、、フリーナ・ドゥ・フォンテーヌは、
俗世の七執政の一人。
「あらゆる水、あらゆる土地、あらゆる民と法律の女王」、、、疑いようもない、正真正銘の神だ。」





フ「この場にいる皆の目に狂いはないみたいだよ?

多くの人々は生まれた瞬間から、
僕が神であることを常識だと思っているようだり

きっと、僕の味方をしてくれるだろう。」





フ「見るといい。諭示機も当たり前のように、僕の方へと傾いてくれている。勝算のない勝負に本気で挑むと言うのかい?」




フ「今告発を撤回するなら、僕は正義の神の名において約束しよう。キミを誣告の罪には問わず、

今日ここで起きたすべては、皆を喜ばせる茶番だったことにする_____とね。どうだい?」






『フォンテーヌの人々からは常識と思いこんでいるのですよ。
例えば私が育ったモンドでは風神バルバトス様はいれど、お姿はみたことがない。

昔から語り継がれているのでそれを常識だと思い込んでいるのです。』





フ「そうか、勧告は余計だったね。ならば今度は、
僕が質問する番だ。


もし僕が神ではなかったら、僕は何者なのだろう?」




(2024/04/14)

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夜月(プロフ) - 弓月有無%さん» コメントありがとうございます!そう言ってもらえてとても嬉しいです!復帰したのでできるだけ早く物語がすすめられるように頑張ります。 (4月13日 20時) (レス) id: 41ef316e23 (このIDを非表示/違反報告)
弓月有無%(プロフ) - コメント失礼致します!!フォンテーヌやファデュイの作品はあまりないので出会えて迚も嬉しかったです!物語も何度も読み返す程、面白くて大好きです。全体的にめちゃ好みで読み進めるのも凄く楽しかったです!!是からも応援しております (4月1日 0時) (レス) id: 1ab55170b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜月 | 作成日時:2023年12月1日 19時

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