【浦島坂田船】握手会の記憶

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そしてレースが始まった。

隣に座っているセンラさんに教えてもらいながら、コースを進む。


さ｢よっしゃ！1位とったぞ！行け！しずえ！｣

う｢そのつかの間の1位を俺がとる｣

さ｢なにぃー！？｣


し｢ちょっとまってみんな早ない？ww｣

せ｢志麻くん遅ない？w｣

し｢お前後で覚えとけよ、ぶちのめしたるからな｣

せ｢そういうゲームなんこれw
あ、壁にぶつかった時はなー、こうやって…｣

『なるほどです…あ！行けた！』


初めてやるのもあって最下位ではあるが、なかなか面白い。

きっと操作が分かってきたらもっと楽しいだろう。



う｢ちょっと待ってその赤甲羅の数デジャブなんだけどw｣

さ｢おら！｣

う｢ちょっとまて酷いwww｣

さ｢ψ(｀∇´)ψﾌﾊﾊ!!｣

う｢フルコンボだドン…｣


し｢やったミサイルきた！｣

さ｢え、ずるいずるい！｣

し｢行けー！｣

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


う｢はいゴール｣

さ｢まってうらさん早いwあ、ゴール！｣

し｢うわ！バナナ誰だよ…！｣

う｢踏んでるwww｣

し｢うらさんかよ…wまってやばいやばい、Aちゃんに抜かされた4位…！｣

せ｢おぉ！！ナイスAちゃん！｣

『やったです！』


し｢くそ…Aちゃんに抜かされた…｣

せ｢さすがAちゃんやろ？( ･´ｰ･｀)｣

し｢なんでセンラがドヤ顔なんだよww｣

『センラさんのおかげです！ありがとうございました！』

せ｢いえいえ〜｣

さ｢なんか前に増して仲良くなってない！？ずる！この飴あげる！｣

う｢飴あげればいいって問題じゃないだろwww｣


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『今日もありがとでした！ゲーム、楽しかったです！』

さ｢んな！またやろ！｣

『はい！』

う｢じゃーな！｣

し｢ばいばい！｣

せ｢また遊びましょー！｣

『はい！また！』


パタン、とドアが閉まる。ドアの向こうの廊下にはまだ、4人の声が響いていた。



静まった病室、さっきまであんなに騒がしかったのが嘘のよう。

坂田さんにもらったソーダの飴を舐める。

口の中にしゅわっと広がって、とても甘いその飴は、どこか4人に似ているような気がした。

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