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あの後、白百合に乗り込んできた不良集団と、それに対抗した難破くん、そして割って入ったわたしたちももちろん連行された。
警察に話を聞かれて、親にも連絡が行って。わたしのやりたいことをやればいいって背中を押してくれたふたりだったけど、さすがに今回は心配だって言って泣かれた。
そして、わたしの両親は大阪に住んでてとても迎えに来れる距離に居ないからって、なんと直樹くんを迎えに来た里美さんがわたしの身元引受人になってくれまして。これにはわたしも感動して泣いた。
「難破のやつ、どうしてるって？」
あの騒動から数日が経って、空は相変わらず曇っている。
今日も市松に入り浸る大丸くんが聞いてくるので、わたしは雨に濡れて傷んだ髪をくるくると弄りながら答えた。
「無事に家に帰れたそうです。あれからご両親は分かってくれたって吟子ちゃん言ってましたけど、猛さんはまだ認めたくないみたいで」
「ったく、ほんっと頑固だなあの人は！」
難破くんがいなくなって、彼の本音に向き合ったことで、勝さんとナオミさんは難破くんのことを受け入れてくれたようで。とりあえず家に居場所が戻ってきたのは一安心だけど…きかん坊で頑固な猛さんを説得するのはなかなかに難しいぞ。
「…………おう、分かった」
そこで、少し離れたところで電話をしていた直樹くんが、通話を終えたスマホをポケットに仕舞うのが見えて、「どうした？深刻な顔して」といつもみたくおちゃらけた大丸くんが早速絡みに行った。ほんといつも思うけどちょっとしたことでもふざけないと気が済まないのかな。
「……あ、黙そうったってそうはいかねえ」
「退学だとよ」
「えっ」
「はァ？！なんでだよ！」
確かに乱闘騒ぎが起きて、学校もめちゃくちゃだし、関係ない生徒まで巻き込まれた。難破くんはそんな不良たちから白百合を守ろうとしただけなのに……。なのに退学なんて納得いかない。
……けど、前も言ったように、事情を知らない他人からすれば難破くんも立派なヤンキー。あの悪党たちと同じ括りなんだ。
入学して2年半。難破くんの「白百合のみんなで卒業する」って目標が叶うまであと半年そこらだっていうのに。
こんなゴール目前で呆気なく打ち砕かれるなんて有り得ない。また白百合のみんなと青春させてあげたい。
…………って、思ってたのはわたしだけじゃなかった。
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リュウ - 続編楽しみに待ってます!! (12月19日 11時) (
レス) @page33 id: 6792b0e39f (このIDを非表示/違反報告)
mie - 本当に面白かったです！毎日更新を楽しみに、わくわくしながら最後まで読ませて頂きました！続編も楽しみにしています！応援しています◎ (12月19日 1時) (レス) @page33 id: b7654c3b50 (このIDを非表示/違反報告)
わーい(プロフ) - 初めまして、いつも素敵なお話をありがとうございます！そして続編…とても楽しみにしていた作品なのですごく嬉しいです！無理せずお身体に気をつけてくださいね(><) (12月18日 13時) (レス) id: 5c007e6399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2023年12月4日 9時
