検索窓
今日:4 hit、昨日:53 hit、合計:23,529 hit

## ページ43

-



そして、わたしがここまで緊張してる理由。

前に難破くん家に泊まったけど、まだ友達の家に遊びに来るのは慣れてないこと。どこもかしこも高級品だらけの部屋に通されたこと。

……それだけじゃない。




「難破くんに姉崎さんって言ったっけ?」




穏やかな声に、伸びていた背筋がもう、なんかこう……シャキーンってなった(語彙)

リビングから姿を現したのは、お淑やかな白のワンピースに身を包んだ伍代くんのお母さん。かの有名な、料理研究家の伍代里美さんだ。




(ほ、本物〜〜!!!!)




前も言ったけど、わたしはこの人の料理番組を見て料理を覚えたの。ファンって程ではないけど、いつも画面越しに見てた姿を前に、緊張と興奮が織り交ざってなんかすごい複雑な気持ちになった。

わたしは嬉しくて嬉しくて仕方ない、んだけど。




「ウチの直樹をあんまり悪い遊びに誘わないでね?」




僅かに引き攣った笑みを称えて、里美さんは言う。

……うっ。めっちゃ悪いイメージ持たれてますわたしたち。

見るからにって感じの難破くんはもちろん、わたしもそうだ。
ヤンキーに目をつけられないよう…ヤンキーに溶け込むために髪を染めたくらいなんだから、里美さんの目にはわたしも不良に見えてるんだろう。

初対面でいきなりダメ出しされるなんて思ってもなくて、その言葉のひとつひとつがグサッと刺さる。メンタルに。







-

##→←##



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (24 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
64人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みお(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました! (11月3日 2時) (レス) @page39 id: 53a16e4f6e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まめこ。 | 作成日時:2023年11月1日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。