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淹れたての珈琲の匂いが鼻腔を掠める。
窓から入り込んできたそよ風がカーテンを揺らして、少女は顔を上げた。
｢………………もうこんな時間｣
腕時計をちらりと見れば、作業を初めて2時間と少し。
積まれた資料の山を整理すると、少女は｢んんーっ｣と伸びをした。少女の名は湖南A。この武装探偵社のしがない事務員である。そんな彼女の肩に止まった梟のホームズも微睡みから目覚め、ぐるりと首を1周させた。
｢Aさん、珈琲が入りましたよ｣
｢ナオミさん。どうもありがとう｣
同じ事務員の谷崎ナオミが、お盆に乗せた珈琲入りのマグカップをAの前に置いた。そしてその隣に座ると、自分の分のカップに口をつける。
｢それにしても、まさかAさんとこうしてお友達同士になれるなんて思ってもみませんでしたわ｣
｢ふふ、私も｣
｢これからも仲良くしてくださいまし？｣
｢急に改まっちゃって如何したの、そんなの当たり前じゃない｣
｢ま、嬉しいですわ！｣
ぱっと目を輝かせて笑うナオミ。
その笑顔を横目に、Aも静かに珈琲をひと口飲んだ。口いっぱいに広がる甘さと、其れに紛れたほんの少しの苦味。ここに来て日は浅いのに、何時の間にかこの珈琲が1番になっていた。
｢矢っ張り疲れた時は甘いものに限るわね｣
｢うふふ、そうですわね。
………………あ、そうだ！商店街の方で美味しい洋菓子屋さんを見つけましたの。今度ご一緒に如何ですか？｣
｢洋菓子屋さん………………！｣
その一言に分かりやすく目の色を変えたAは生粋の甘いもの好き。きっと
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らむ - 乱歩さんしかかたん。 (2021年11月3日 15時) (
レス) id: afa1133b59 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ。(プロフ) - 颯貴さん» ありがとうございますううう！評価にお気に入りまで…嬉しい限りでございます^^*更新頑張ります！！ (2021年2月15日 19時) (レス) id: 4740a5bcfa (このIDを非表示/違反報告)
颯貴(プロフ) - やば、おもろいwww1番右の星押してお気に入りに入れときましたぜ！←更新待ってます！ (2021年2月15日 19時) (レス) id: b4b593bd0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ。
| 作成日時：2021年2月7日 20時
