もう1回 ページ32
御幸side
大会が終わり、監督は二日間部活を休みにしてくれた。
先輩達は実家に帰って挨拶したりして、他の部員は体を休めるようにだそうだ。
先輩達以外にも実家に帰る人がいる が、俺は帰ってもすることがないから残った。
それでやることもないのであるところに向かった。
御幸「久しぶりに来たなーここ。」
そこの扉を開けると
『いらっしゃいませー………って御幸君?!』
御幸「こんにちは」
そう、ここは「音花」というここでは有名な和菓子店で俺の元カノはここの看板娘。
少し丈が短いスカートをヒラヒラさせて一生懸命仕事してるAを見てみんな釘付け。
まあ、俺もその1人なんだけど(笑)
御幸「店の当番、お前がやってんの?」
『うん。いつもはお母さんとお父さんがやってるんだけど、二人共旅行中で……』
御幸「そっか。大変だな」
『まあね。……あっご注文はお決まりでしょうか?』
御幸「えっとじゃあ………」
_________________
その後、Aはお茶を入れてくれた。
頼んだ和菓子をひと口食べる。
甘いものが苦手な俺。初めてAに恋をして家が和菓子屋さんだったと知り、Aの家に行って無理でも和菓子食べたっけ
そんときはAと、とりあえず一緒に話したくて一生懸命だったなー…今では和菓子も食べられるようになった俺。
ほんとすごいと思うよ(笑)
『御幸君、甲子園惜しかったんだって?お疲れ様。』
御幸「あぁ。そっちはヴァイオリンどう?」
『今のところ上手くいってる。次は関東のコンクールに出るの』
御幸「そっか。」
沈黙が続く。やっぱり元カノ元彼同士、気まづいよなー……
『さ、沢村君ってもう元気になったの?』
沈黙を逃れようと話しかけてきたA。
しかも噛んでるし(笑)
御幸「まあ元気なのかな……段々元通りにはなったけどまだまだかな」
『そっか…突然沢村君から電話がかかってきて、沢村君と話したんだけど元気がなかったから………でもよかった』
自分のことのように喜んで微笑んでるAはとても綺麗だった
その笑顔を見て今までのことがスラッシュバックされた。
前まではその笑顔、全部俺に向けてたのに
前まではその優しさ、全部俺に接してたのに
今では俺に向けていた全てを沢村に向けるようになったA
もう1回、前みたいに………
御幸「俺達ってさー、もう1回………」
やり直すことってできねぇのかな…
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みるる(プロフ) - mioさん» コメントありがとうございます(*´`)作品を書くとき、読者が泣いたりドキドキしたりするような作品を書こうと意識してるのでそう言ってもらえると嬉しいです! (2015年1月31日 7時) (レス) id: 6d34c9cec6 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 今日初めて読んだんですが、涙がボロボロ出てきてしまって(笑)誰とくっついてもいいですね! (2015年1月29日 20時) (レス) id: 61c4143b62 (このIDを非表示/違反報告)
みるる(プロフ) - EIRさん» コメントありがとうございます(*^^*)感動だなんて……嬉しいです!これからもこの作品をよろしくお願いします♪ (2015年1月21日 23時) (レス) id: 6d34c9cec6 (このIDを非表示/違反報告)
EIR - メッチャ感動です!スゴく面白いです!心がズキズキ痛むんですよ!応援してるので頑張ってください(p^-^)pq(^-^q)更新頑張れっス!!フレッフレッ! (2015年1月21日 21時) (レス) id: 90b5e39d5e (このIDを非表示/違反報告)
みるる(プロフ) - 椎名さん» コメントありがとうございます♪アドバイスもくれて嬉しいです!これからは辞書で言葉を確認して書いてみます。 (2015年1月17日 12時) (レス) id: 6d34c9cec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みるる | 作成日時:2014年12月6日 23時