強い心と弱々しい手 ページ16
沢村side
続き
沢村「先輩！美味いっすよ！」
なんだろう。こんな美味しい卵焼き、食べたことねぇ！
『ほんとに！？私、料理には自信がなくて……』
沢村「いやいやいや！もっと自信をもってください！こんなにうまいんすから！」
『そう言ってもらえると嬉しいなー！ありがと沢村君』ニコッ
沢村「っ！？えっと、あははははは！」
なんなんだ！あの笑顔！ほんとに可愛いすぎる！
あー！もう顔が熱い！絶対、顔赤いな！
『そーいえば、沢村君って野球部だったんだね。』
沢村「あっ、そうっすよ。」
『そーなんだ。倉持君に聞いたんだ。沢村はいつもパシリにされてるとか……大変だね(笑)』
沢村「そっそうなんすよー！大変で大変で！」
くっそー！後で覚えてろよー足だけお化け！
『でも、楽しそうだね。野球部。』
沢村「楽しいっすよ！中学時代の仲間と約束したんすよ。こっちで頑張って甲子園行くって。」
でも、先輩と出会ってから甲子園にこの人も連れていきたい、連れていくって決めた。
『そっか。私も同じようなこと、約束したんだ。』
『ヴァイオリンで世界の舞台にたつところをおじいちゃんに見せたくて。おじいちゃんと約束したんだ。でも、おじいちゃんは、つい最近亡くなっちゃって……』
沢村「……そうだったんすか…」
『でも私は諦めない！おじいちゃんが見てるから。』
おじいちゃんが死んでも前向きになる先輩。きっと心が強いんだな。
『一緒に頑張ろうね。沢村君！』
手を前に出してきた先輩。
沢村「はい！」
その手を握って握手する。
沢村「っ！！」
先輩の手にはマメができてた。きっとヴァイオリンのやりすぎなのかな。
でも、先輩の手は微かに震えていた。
弱々しい先輩の手。
あなたは過去になにがあったんですか？
先輩のことは俺が守るって決めたのは確かそのときだった。
先輩が弱っていったのは先輩のおじいちゃんが死んだこと以外にも
もう一つ、野球部の先輩が原因でなったことを知るのはもう少し先のこと…
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みるる(プロフ) - mioさん» コメントありがとうございます(*´`)作品を書くとき、読者が泣いたりドキドキしたりするような作品を書こうと意識してるのでそう言ってもらえると嬉しいです！ (2015年1月31日 7時) (
レス) id: 6d34c9cec6 (このIDを非表示/違反報告)
mio - 今日初めて読んだんですが、涙がボロボロ出てきてしまって（笑）誰とくっついてもいいですね！ (2015年1月29日 20時) (レス) id: 61c4143b62 (このIDを非表示/違反報告)
みるる(プロフ) - EIRさん» コメントありがとうございます(*^^*)感動だなんて……嬉しいです！これからもこの作品をよろしくお願いします♪ (2015年1月21日 23時) (レス) id: 6d34c9cec6 (このIDを非表示/違反報告)
EIR - メッチャ感動です！スゴく面白いです！心がズキズキ痛むんですよ！応援してるので頑張ってください(p^-^)pq(^-^q)更新頑張れっス!!フレッフレッ！ (2015年1月21日 21時) (レス) id: 90b5e39d5e (このIDを非表示/違反報告)
みるる(プロフ) - 椎名さん» コメントありがとうございます♪アドバイスもくれて嬉しいです！これからは辞書で言葉を確認して書いてみます。 (2015年1月17日 12時) (レス) id: 6d34c9cec6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるる | 作成日時：2014年12月6日 23時
