彼氏に浮気、されちゃいました。

好きな子 ページ11

御幸side

朝練。

沢村「御幸先輩！俺の球受けてください！」

毎日欠かさず球を受けろと言ってくる沢村。


でも、今日は……

御幸「いつもよりしつこくないか？沢村。」


いつもは練習のときぐらいしか言わないのに学校に向かってるときも言われ続けてる。


沢村「今は時間がないんですよ！」

御幸「はぁ？なに言ってんだよ。時間がないって」

沢村「俺の投げてる姿を見せたいんすよ！」

見せたい？

御幸「誰に？」


沢村「教えません！」

沢村(名前がわかんないから……。)


ふぅーん。


御幸「どうせお前、その子のこと好きなんじゃねーの？」ニヤニヤ


ニヤニヤしながら言う俺。しつこかったから、ちょっと罰としてからかってやろ(笑)


まあ沢村に好きな子なんているわけない……


沢村「なっ！！俺、好きだったんですか？！」


……………は？

御幸「いや！お前好きな子とかいたの？！」


沢村「え……？知りません。俺ってその子のこと好きなんすかね？」


御幸「いやいやいや！俺が知ってるわけないだろ！」


沢村「そうっすか……。」


ショボーンとする沢村。なんか俺、悪いことした！？

それから学校に遅刻しそうだったのを気づいて２人でダッシュで学校に行った。


_____________________


昼休み。いつも通り女遊びをして暇を潰す。


女は俺の腕に手を通して顔を赤くする。

女からはキツイ香水の匂い。化粧も濃い。高校生がそんなに化粧してもいいのかよ……。



そんなとき……



朝、一緒に登校していた沢村が２年生の廊下にいた。


御幸「なんでいるんだ？」

女「ん？なぁに？」

御幸「ん？なんでも。」


いつもはクリス先輩のところにいるのに……うーん。


沢村「倉持先輩！早くしてください！」

倉持「わーったよ！うるさいなー。」


突然俺のクラスを覗く沢村。なにやってんだ沢村。


女「なぁにあの子ぉ。ずぅっと教室覗いてるねぇ。」


女も沢村の存在に気づいたらしい。まあ俺がずっと沢村のことを見てたから気づいたんだろう。



教室から倉持が出てきた。


倉持「こいつだぜ？」

倉持が誰かを連れてきた。誰だろう。あいつに友達なんていたっけ？


連れてこられた人を見て沢村は


沢村「あっあぁ！」


赤面しながら口をパクパクさせていた。おもしれェ(笑)まさかその人が沢村が言ってた好きな子だったりして


そしてその教室の前までみんなにバレないように通ると

『久しぶりだね。沢村君。』

懐かしい君の声。

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