へ タ レ 夫

元高校球児の夫 ページ6

雷市side

風呂から上がりリビングに行くといい匂いがした。

はっ！もしかして！

雷市「トンカツだー！カハハハ！」

『もう出来てるから早く髪拭いてご飯食べちゃいな』

雷市「おー」


首に巻いていたタオルで髪を拭いていく。

あっ…


雷市「そういえば……」

椅子に座りながらテレビをつけた


『あー…そういえば今日、沢村選手の試合だっけ？』

雷市「うん。」


そう、テレビの向こう側で試合をしているのは沢村栄純。

高校の時によく戦ってた奴。


高校かー………



そう思いながらAの方を見る


高校のとき、1人でマネージャーの仕事をしてくれて、今は俺のために色んなことをしてくれて…



やっぱ俺、幸せだな



雷市「カハハハ！」


『えっ！どうしたの？……急に笑って…』


雷市「えっ？あぁ、なんでも…ない」


『っそ。ご飯食べちゃいな』


雷市「おぉー！うまそー！」


机になんであるトンカツ。

Aは料理が好きで、トンカツも１から作ってくれる。

愛情いっぱい詰まったトンカツは俺の大好物。

まあ、バナナも負けないぐらいおいしいケド…←


雷市「うまっ！うまいぞコレ！カハハハ」

『お行儀悪い！ちゃんと噛んで食べてよー。おかわりあるか「おかわり！」はやっ！』



そう言ってAは俺の茶碗を持って台所へ行った






最近よく思う




俺達はまだ何も進展がない




だからAが遠くにいってしまう感じがする





雷市「それだけは絶対やだ」




テレビから聞こえるスポーツアナウンサーの声が部屋に響いた

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