Did you remember?…27 ページ31
「……っかはっ」
??「ちょ、飛び起きないでくださいよ!?」
不吉な夢を見て飛び起きた私を何故かいた月島君は押し戻した。
「つ、きしまくん。なんで?」
月島「なんでというか、明代さんがへるぷ、ってメールしてきたから来ただけです。なんでメール?」
「き、記憶にございません……」
月島君とまともに会話したのはいつぶりだろう。あの日からまともには……。いや、第一の世界で、か。
月島「ずっと気になってたんですけど、これ、なんですか?」
「それ?赤葦君がね、良い言葉って教えてくれたの」
月島「取り敢えず、病人は寝ていてください」
「え?」
月島「熱、39℃出てましたから」
「う、はい」
にしても何故月島君に。この世界なら赤葦君の方が家知ってるのに。コウもいるはずでしょ? つか、コウは何してんだよ。
月島「……記憶が、パズル状なのも。いえ、明代さん、ごめんなさい。あなたのことを疑ったりして」
「え、いや、そんな!」
月島「ただ、あの時は避けられるのが怖くて少し当たってしまって……」
「いいって。大丈夫だから」
月島君は深々と謝ってきた。信じられなかったのも当然なはずなのに。何故自分が誤ってると認めてくれたのかな。
月島「正直言うと、僕は願えば叶うはあまり好きな言葉ではないんですよ」
「そう、なの?」
月島「もっとも、他力本願じゃないですか。自分でなんとかしようともしてないから」
「まぁ、確かにね」
月島「でも、頑張った上での、他力本願なら。叶うのかな、なんて」
月島君の言うことは最もだ。自分からは何もしてないのにお願いしますだなんて。ずるいね。
月島「これは、本のタイトルみたいですね。凄く」
「赤葦君のお手柄でタイトルになるかもね」
月島「え、じゃあ、明代さんが小説家なって下さいよ」
「ご冗談を!私が作文苦手なの知ってるよね!?卒論がもう死んでる状態の私に何を」
月島「冗談ですって。というか、初耳です」
「あ、菅原さんなら朝からいないそうです」とさらっと話題を変えて月島君は私の頭を撫でてきた。
でも、なんでそんなに悲しそうなの?
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーパーソン
澤村大地
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紫猫日和(プロフ) - くにみんもですか!!続きが凄く気になります!更新頑張ってください!応援してます! (2016年2月1日 6時) (レス) id: c7354fc658 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白亜 飛鳥 | 作成日時:2016年1月25日 18時