毒林檎 (ページ9)

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第九話　M side ページ9

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「もしもしニカ？こんな時間に何の用？」
　
『ねえ宮っちさ、久しぶりなのにドライ過ぎない？こっちはまさか出てくれると思わなくて感動してるってのにさ。』

そんなの知るかよ。感動って大げさだな。

「ごめんごめん。で、何の用？」

『もう…えっとね、明日飲み行けたりしない？話したい事あって。』

「話？なら今すればいいじゃん。」

『それがさー、ちょっと長くなりそうなんだよね。
どうせなら飲みながらどうかなって思ってさ。』

「ん、わかった。場所は？何時に行けばいい？」

指定された時間と場所を聞きメモをする。
しばらく話したのち、電話を切った。

話ってなんだろ…なんて呑気に考えながら
風呂を済ませた俺は気持ち良さそうに眠るたまの額に口付けを落とし、自室に戻り寝床についた。