宮田くんと玉森くん (ページ24)

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たまを傷つけるつもりはこれっぽっちもなかった。
アニメ好きという共通点から仲良くなった可愛い後輩の一人、内田くん。

最近昼休みに会いたいと言われる事が多くなって、たまにも俺以外の人との時間も必要だろうと気付けばそっちを優先してしまっていた。

挙句の果てにはたまに言われるまで気付かない始末。
俺ほんとどうかしてたんだと思う。

「ごめんね、俺にはたまだけだよ？」

そう言うと小さく頷いたたまは、水分を含ませた目で俺を見上げると、唇を出しキスをせがむ。

『…仕方ないからちゅーしてくれたら許してあげる。』

そんな可愛らしい台詞を添えて。

ほんとそういうの、どこで覚えてくるんだろう。
日々たまの可愛さにやられっぱなしだ。

「いくらでもして差し上げますとも。」

指先で顎を軽く上げると形の良いその唇に、自分の唇を押し付けた。

俺の少しばかり荒いキスにもついてきてくれるたまが愛しくて堪らない。

『んっ……みや…っ』

「好きだよ。たま。」

『んんっ……おれも…すき…っ』

5時限が始まるまで、俺たちは仲直りのキスを交わし続けた。