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『…名前呼びはずるいって。』
ほんのり赤く染まった頬。何かを我慢するように口元を押さえ俺を見つめている。
「宮田が教えてくれないのが悪いんじゃん。
そんなに俺に言えない事なの?」
俺がそう尋ねると首をぶんぶんと左右に振り、
数秒前の表情とはうって変わりいつになく真剣な表情を浮かべる宮田。
『好きだよ、たま。誰よりも俺が一番、たまの事愛してる自信ある。』
何を言うかと思えば、今更そんな当たり前の事を言ってみせる宮田。
「ふふ。そんなの言われなくても、俺が一番宮田に愛されてるって自覚してるよ。」
それに乗っかるように自惚れてみせる俺。
なんかいま、すっごいしあわせ。
『…ねえ、たま。』
「なーに。」
『これからも俺に愛されてくれる?』
「…何言ってんの、当たり前でしょ。」
そんなしあわせなやり取りが続いたあと、
宮田は俺の前に跪くと、ゆっくりと俺の手を取りこう言ったんだ。
『裕太、俺の彼女になってくれませんか?』
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作者名:みやたま | 作成日時:2021年10月9日 1時