近くて遠い ページ11
｢大王様、A様！食事のご用意ができました！｣
エンマくんの仕事が片付いた頃、優姫ちゃんともう1人の女官さんがやってきた。
(これから私の歓迎会…なんだよね。)
このお屋敷にいるたくさんの女官さん、側近さん、そしてエンマくん
そんな中で、私が主役の会を開いてもらえるなんて
嬉しいし、同時にすごく緊張する。
｢大王様は先にお支度なさってくださいね｣
女官がそう言うと、エンマくんは｢ああ｣と返事をし
私に軽く微笑みかけると その人と一緒に更衣室へ行ってしまった。
｢A様はどうぞこちらへ。ご案内します｣
優姫ちゃんに促され、しばらくついていくと 長い立派なテーブルがある大きな部屋に着いた。
｢どうぞ、お座り下さい｣
優姫ちゃんが椅子をひいてくれる。
｢わざわざありがとうね、優姫ちゃん｣
私はそれに座り、辺りを見回す。
(…本当に大きいんだなぁ…このお屋敷…)
テーブルの真ん中に置かれた燭台に灯された火は、絶えることなくめらめらと燃えている。
(…エンマくんは、いつもこんなに大きいお屋敷で こんなに綺麗な椅子に座って生活しているんだ)
考えてみれば、私とは全然身分が違うのに どうして私を選んでくれたんだろう…。
その疑問に結論が出ることはなく、ただただ私がエンマくんに釣り合わないのではないかという考えが膨らむばかりだった。
｢A様…？なにやらお顔が暗いですが…どうかされましたか？｣
優姫ちゃんが心配そうに顔をのぞき込んでくる。
｢…なんだか…私は場違いな気がして…｣
部屋を見渡しながら苦笑する。今まで両親もいない貧困な巫女としてやってきた私には、どうしても受け難いおもてなしだ。
｢っ…そんなこと…｣
｢そんなことはございませんよ｣
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SUMMER(プロフ) - KANさん» 返信が遅れてしまい申し訳ございません、コメントありがとうございます…！ そう言って頂けて本当に嬉しいです( ；o； ) 是非これからも暇つぶしに読んでくださったら嬉しいです…>_<… (2017年12月26日 1時) (
レス) id: 0f30a3c192 (このIDを非表示/違反報告)
SUMMER(プロフ) - 奈乃さん» コメントありがとうございます!! 本当ですか？すごく嬉しいです、、返信が遅れてしまいましたが是非これからもこの小説にお付き合い頂けたら嬉しいです(；＿；) (2017年12月26日 1時) (レス) id: 0f30a3c192 (このIDを非表示/違反報告)
KAN - とっても面白い作品ですねヾ(＠⌒ー⌒＠)ノこれからも更新頑張って下さい！ (2017年11月18日 12時) (レス) id: 01b76a7954 (このIDを非表示/違反報告)
奈乃 - 面白いですね。 はまります。 (2017年10月21日 23時) (レス) id: e19d1310b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SUMMER | 作成日時：2017年6月26日 20時
