田 ページ8
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負けることくらい分かっていた。
『このことは沖田隊長には秘密です。
あ、でも、他の隊士たちには言っておいてください。』
だから、私はちょっぴり嘘をついた。
__必ず帰りますから、待っててください。
帰れるはずなんか無いのに、勝ち目なんか無いはずだったのに
私の最後の大仕事。
『役に・・・立ててましたか?』
立てていたと聞いて、とっても嬉しくて・・・
恐い最後の爆弾を爆発させる決心がつけられました。
任務はきっと成功だと、死ぬ直前に思いました。
終兄さんに、私のおかげだ、と自慢したいです。
でも・・・・・
でも、一つだけわがままを言って良いのなら、
沖田隊長と一緒に付き合って、結婚して、子供ができて、そして一緒に、幸せに死にたかったです。
隊長はああ見えてとっても情が厚い方なので、"約束を守れなかった"とか、"あの時こうしていれば"とか思ってるんだと思います。
でも、正直言ってそんなの、私が約束守ったんだから良いじゃないですか。
でもどうしてでしょうか。
今でも涙が出てきます。
本当の涙の形なんかじゃないけど、止まらないんです。
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よったん - 泣きいちゃいました。この作品大好きです。これからも頑張ってください! (2017年2月9日 18時) (レス) id: 82249795f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はるまき | 作成日時:2017年2月6日 7時