第5話「あなたの存在は大きい」 ページ6
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「善逸、あんたとは絶交だよ。最悪、もう近寄らないで!」
「A!!A行かないで!お願い!」
「…っっっはぁ!!!…夢か!夢でよかったぁぁぁ!」
第5話「あなたの存在は大きい」
「…で、何で善逸はずっと私にくっついてくるの。」
「Aがいるありがたさを身に染みて感じだからだよぉぉ、ありがとなぁ、A〜〜!!」
今日は善逸の様子がおかしい。朝起きてからすぐに「A?Aだぁ!」とか言って抱きついてきたし、今だってソファに座ってる私からずっと離れない。それに訳のわからないことも言ってる。
炭治郎は仕事でいないから2人だ。流石にこの状況はおかしすぎると思う。私の力では振り解けないから誰か来てくれ、お願い。
「今日夢でAがどっか行く夢見たんだよ。」
「…そうなの?」
「うん。それでAがいなくなった時夢の中の俺は、何と言うかその、喪失感がすごいって言うか、もう何もする気力もなくなる感じだったの。だから今俺がこうやっていられてるのはAのおかげなんだな〜って。」
善逸が涙目で私のことを見上げてくる。何だよこいつ、可愛いな。
「安心して善逸。私は少なくとも彼氏できるまでは善逸と炭治郎から離れないよ。」
「あ、じゃあ一生一緒ってことだ…安心したぁ〜〜!!」
「何で彼氏できない前提で言葉を発するんだよ!前言撤回、今離れてやる!」
「わぁぁぁいかないでぇぇぇ!!」
物凄い力で腰に手を回されてるから動けないんだけどね。
「俺本当にAのこと大好きなんだな〜ってつくづく感じたよ。」
「私はそんなのとっくの前から知ってる。」
「大好きだよ〜〜A〜」
「はいはい。」
今日の善逸は少し面倒くさいけど少し可愛い。
それから善逸はずっとそんな感じで抱きついてきてたけど、炭治郎が帰ってきて「しっかりしなさい!」と言われてからは遠目でずっと私のことを見てくるようになった。逆に怖いですけども。
「もう少しでカレーライス出来るぞ!」
「わかったよ〜」
私がソファからスッと立ち上がったら、善逸も立ち上がった。ずっと同じ距離感に居ないと気が済まないらしい。
「トイレ行くんだけど!?」
「うん。」
「うん!??!ついてこないでもらえる!?」
「ううん。」
「ううん!?!炭治郎!こいつ何とかして!?」
「善逸トイレに着いて行くのは流石に気持ち悪いぞ!」
今日の善逸はやはりおかしい。
やっぱり、いつもの善逸の方が私は好きだ。
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セシルン(プロフ) - この作品も好きなんですが極悪犯の方も好きでまた読みたくて気づいたらパスワード掛かっていたのでパスワード教えてほしいです!お願いします! (2021年7月22日 1時) (レス) id: 23bae16f03 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - 豆大福さん» 皆様のおかげで無事完結することができました!ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!そしてこちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!これからも頑張りますので何卒よろしくお願いいたします! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - ふぇりさん» ほのぼのとしていただけたのなら幸いです!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
ぬん(プロフ) - なはやんさん» ありがとうございます!!無事完結できましたのも皆様の応援のおかげでございます!!こちらこそ素晴らしいコメントありがとうございます!!これからも頑張りますので、何卒よろしくお願い致します! (2020年3月21日 9時) (レス) id: 2ea5b93c28 (このIDを非表示/違反報告)
豆大福 - 完結おめでとうございます!見ていてほのぼのしていました!これからも応援してます! (2020年3月21日 8時) (レス) id: eb8684d377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぬん | 作者ホームページ:http://urana
作成日時:2020年3月13日 0時