青空と雨空【F.Tatsuya】 (ページ26)

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『…そうですかねぇ笑』

気まづい雰囲気になってしまった

変に理由作ってそれを言った方がまだ良かったのかもしれない

『じゃあことドレスとタキシードでよろしいでしょうか？』

「はい、お願いします」

『分かりました～』

小一時間程度して帰って行ったあの夫婦

ちょっとあの夫婦の妻の方好きな性格の方ではない気がする

並んで歩いていく二人を見てなんだか虚しい気持ちになった

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「ねぇ～A～俺たち9人になった」

『え？どういうこと？』

丁度2019年の始まり頃だった

当時デビュー前のSnowManに3人加わって9人になったことを辰哉くんから知らされた

本当は6人でデビューしたかった、でもあいつらいい奴らだから…

って気持ちが矜羯羅がっていた辰哉くんを外に連れ出した

気分転換といって

『辰哉くん、銀座歩いて何するの？笑』

「俺銀座出現しがちだから」

楽しいとこ…と考えていたら謎に着いていた銀座通り

高いビルに、高級ブランド、デパートなどそこらかしこに何らかのお店が並んでいる

「A、これ可愛いくね？」

『ドレス？』

「ん、俺たちが結婚する時はAに一番高いやつ着てもらうから」

『バカ、考えすぎ』

そう小突いて言ったのを覚えている

それからまた並んで二人で歩いてさ…

「どう？最近のお仕事、楽し？」

『そこそこ楽しいよ？笑急にどうしたの？』

「いや？聞いただけ」

『辰哉くんこそどうなの？』

二人で歩いている時どさくさに紛れて聞いたことがあった

単純にその時の辰哉くんの気持ちが知りたかったから

「やっぱ…デビューするにはこれしか無かったんだよな笑…」

何処か上を見ながらうっすら笑った辰哉くんを見て私は何も言えなかった

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