青空と雨空【F.Tatsuya】 (ページ25)

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宮「Aちゃんはわかってないな笑ふっかのスマホのロック画面とホーム画面のことも特別に教えてあげるね」

得意そうに言ってきた涼太くん

『別に教えてもらわなくても…』

宮「とりあえず聞いて？」

それから始まった辰哉くんについてのお話

ロック画面はSnowManで、ホーム画面は私とか…

宮「Aちゃん、ふっかはずっとAちゃんのこと大好きなんだよ？ふっかが言わないから言うけど」

『そんなの…私も一緒だよ…』

宮「俺達もAちゃんの言いたいことは分かるからどっちの味方をしようとかないけどさ」
「もう、素直になってもいいんじゃないかな？って俺は思うよ？」

優しい目で笑いかけてくれる涼太くんになんか申し訳なくて

私たちの、私の問題なのに他の人も巻き込んで話をしようとしてくれる辰哉くんからも

お兄ちゃんからも逃げてた

私の決めたことを否定されたくなかったから

宮「とりあえず今日は帰って考えな？」

『うん、ありがとう、涼太くん』

宮「うちの妹が会いたがってたよ」

『最近会えてないからね笑…また会えたらね』

そう言って家路に着いた

先「あれ～また考え事？」

『先輩…』

先「この前の夫婦来ちゃうよ？」

『はぁ…よし！頑張って来ます！』

先「ため息ばっかだと幸せ逃げちゃうぞ笑」

『逃げてばっかです笑』

次の日は待ってくれず数時間もすればやってきた

今日は先日やってきた夫婦がドレスの試着にとまたやってきた

今他人のことを考えてる余裕なんて正直言ってないが、自分が選んだ仕事だ、責任もってするしかない

「あの、一度ウエディングプランナーさんに聞いて見たかったことがあるんですけど…」

『受け答えできる範囲なら…』

「ありがとうございます笑なんでなろうって思ったのかなぁって」
「他人の幸せになるところをセッティングしたりするなんて私には到底出来ないので」

この妻少しディスって来てるような気もするが

返事したからには答えるしかなくなった

『私には絶対にできないことを叶える方々の役に立てたらなって思ったので…』

「絶対にできないって結婚式とかですか？」

『…はい笑』

「絶対ではないと思いますよ？お姉さんも一人の人間なんで、運命の人現れるかもです」

なんかちょっとだけ嬉しかった

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