愛すべき人はツンデレでして。(ybhk)

。 ページ27

．


光「うゎっ、ちょっと、やぶ…！」



「なに？」



俺が首に顔を近づけると、すばやく逃げる。
こんな時、猫に似てるのはちょっと難点。



光「なに？じゃねぇよ、バカか！
皆くるって言ってんだろ…！」



「え、別に見られても良くない？」



光「良くない！そもそも…、っ」



怒ってるくせに、
俺に組み敷かれてるせいで全く動かないから
隙を見計らって軽く首もとに吸い付いた。



「あ、…付いちゃった。」



光「は？…」



押し倒す力を緩めた瞬間、
光は勢いよく飛び起きて鏡の前に立つ。

そして、首もとのマークに気づいた途端に俺を睨んだ。



光「…どうしてくれんの。これ。」



「んー…、あ、絆創膏でも貼っとけば？」



光「こんな分かるところに貼れるわけねぇだろ。」



「じゃあ、衣装で隠す？」



光「それも無理。襟が足りない。」



じゃあ、もう仕方ねぇだろ。と、
絆創膏を取って貼ってやる。



光「最悪だよ…。」



そういって光は落ち込んでるけど、実際、耳が赤い。
昔からだけど、顔に出ちゃうんだよな。



「嬉しいくせに。」



光「なっ…、んな訳あるかっ！！」



これ以上言うと猫パンチを喰らいそうなので、
俺は「はいはい、」とソファへ座った。

。→←。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す