愛すべき人はツンデレでして。(ybhk)

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光「ごめん、遅くなって！」


結局、光が来たのは一時間経ってから。
顔色が悪いわけじゃないし、とりあえず安心。


「光、だいz…、」


薮「おい、光。」


光が来ない間にイライラが積もりに積もった薮。
その表情は『怖い』以外の何者でもない。


光「な、なに…？」


薮「無理して仕事すると、余計に体壊すぞ。」


そういって、ポンと光の頭に手を置き
楽屋をでていく。

表情のわりに怖くなかった薮を見てか、
楽屋の空気が一気に緩まり、緊張感のとけたメンバー達は
はぁ、と短いため息をつく。


光「っ、…、やぶ！」


薮が出ていって数秒後、
ハッと何かに気づいたように薮を追いかけていった光。

こんなの、着いて行ったりするようなものじゃないけど
俺は２人の相談相手だから。

そんな言い訳をして、
後ろから静かに光を追っていくと、
2人は自動販売機の前に立っていた。

小走りの光をゆっくり歩いて追っていったことで、
俺は軽く光を見失っていたから、
危うく勢いよく二人の前を通りすぎるところだった。


危ねぇ、危ねぇと胸を撫で下ろし、
2人の声に耳を傾ける。


薮「なに、なんかあった？」

薮の声は全く怒ってなくて、
むしろ優しすぎるくらいだ。


光「いや…、その…。前の話なんだけどさ、」


薮「あぁ、…うん。」


光「本当は、やぶのことキライじゃなかったの！
…ごめんなさい！」


薮「え…、」

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