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第9話 謎 ページ10

今、彼は私に何と言った?
用があるのは姉ではなく私……?



そんなの、初めてだ。



「今日の放課後、体育館裏に来てくれない?」

「はい、わかりました。」

「絶対来てね!」



私の返事を聞くと、嬉しそうにしてドア付近にいた友人らしき人の元へ走って行った。



放課後体育館……か。何の用だろう。



わざわざ人気のないところに呼び出すなんて。
リンチだろうか。
それとも、姉の経験で行くと……。



告白?



週に一度はその話を聞く。
家に帰って来てどうしようかと言う話も聞く。最近では断ることが絶対だけど。



姉の経験では、必ず人気のないところに呼び出され、告白される。



いやいやいやいやいや待て待て待て待て、姉ならまだしも私だぞ。
こんな取り柄もない地味で静かにして物陰にいそうな地味子だぞ。



告白なんて、あり得ない。



一度だけ、告白されたことがある。
しかしそれは、姉に近づきたかっただけのウソ告だった。



余計な期待はしない。



私は影で生きるタイプなのだから。



気にかかることがなくなり、時計を見るともう五分も過ぎていた。
ご飯を食べる時間がなくなってしまう。



今日もひとり、教室の隅でご飯を食べます。

第10話 姉の友人たち→←第8話 私の存在意義



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七瀬(プロフ) - Flower*さん» ありがとうございます!お気に入り作者も?!頭が上がりません……!ありがとうございます、頑張ります! (2017年10月27日 22時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
Flower*(プロフ) - とても面白いです!なんとも語彙力のない表現ですが、文がとても綺麗です!お気に入り作者にも登録させていただきました。更新も受験も両方頑張ってください! (2017年10月27日 22時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - ミクロコスモスさん» ありがとうございます!私だってそんに文才ないですよ(汗)でも、ありがとうございます、とても励みになります! (2017年10月22日 13時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
ミクロコスモス - この作品、すごく面白いです!!ファンになってしまいました!そんな文才が欲しいです……!えと、更新頑張ってください、応援しています! (2017年10月22日 11時) (レス) id: 917bdd96ab (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 分かりました、アドバイスありがとうございます! (2017年10月18日 22時) (レス) id: 21d4fb13d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七瀬 | 作者ホームページ:ありませんわ  
作成日時:2017年9月23日 20時

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