【黒バス】光のさす場所に、私はいけない

第36話 歓迎会をするそうです ページ42

朝練が終わり、各自教室に向かう。
同じ学年であるさつきやキセキのみんなとはクラスが違うため、必然的に一人になってしまう。



それが少し、寂しかったり。



「あっ、Aちゃん。」

「はい、なんでしょう。」



教室に入る寸前、黄瀬さんに呼び止められる。
一体、なんなのだろうか。



「昼休みさ、オレ達バスケしてるんスよ。良かったらAちゃんも来ない？」



昼休み……か。
前にさつきも言っていた気がする、昼休みが楽しいと。



バスケをしていたんだ。



「良いんですか？」

「いちいち聞かなくてよくね？オレら別に桃ちんのこと嫌いなワケじゃねーし。」

「そうなのだよ。それに、今日はお前の歓迎会も兼ねているからな。」



歓迎会……。
なんか、緑間さんからそんな言葉が出ると少しだけ違和感。



でも、いちいち聞くのはやめよう。
紫原さんも言っているし、私が行きたいと思ったらしっかり肯定しよう。



「じゃあ、行きます。」

「メンバーが一人増えましたね。楽しみです。」

「じゃあ、また後でね！Aちゃん。」



朝から眩しい人たちだな……とか思いながら、自分が誘われたことに胸が踊っている。



自意識過剰かもしれないが、黒子さんは何故だか嬉しそうだ。



「じゃあ……。」

「あっ、桃井さーん！！」



みんなと別れようとすると、突然呼ばれた。
さつきか私かわからないが、とりあえずさつきだろう。



そう思い振り返ってみると。



「あっ……。」



すっかり忘れていた。



「おはよう！」

「お、おはようございます。笹原さん。」



昨日この人と、笹原裕翔さんと友達になったんだった。

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