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第23話 もうひとりの黒髪先輩 ページ25

体育館の外に出る。
もうすぐ部活終了時刻だからか、辺りはすっかり薄暗くなっていた。



冬の日の短さを実感する。



「今日の練習が終わったら渡すドリンクを、今から作るんだよ。」



なるほど。



一時間以上の、普通の中学よりもはるかにハードな練習をこなした後の、至福というわけだ。

疲れた体に優しいよう、作らなければならな。



……姉は、料理が大の苦手だが大丈夫なのだろうか。
無自覚なんだけど。



「私はタオル用意するからさ、ドリンクはあのこにいる先輩に教えてもらってね。」

「さつきはやらないの?」

「私が作ると何故かみんな倒れちゃうからさ。
私はタオル用意と情報収集とか記録。

あそこにいる黒髪の先輩が、ドリンクと部の管理とかをやってるんだ。」



そう言ってさつきが指差した方を見る。
水道場でたくさんのボトルに囲まれた、ひとりの女性が立っていた。



とても真剣な表情で、水を汲んでいる。



「黒谷センパーイ!」

「あっ、桃ちゃん遅いじゃない!」



さつきの声に反応し、振り返った先輩は、とても美しい顔をしているた。



「あら?そちらの方は、噂の桃ちゃんの妹さん?」



そう問いかけてくる彼女は言葉では表せないほどの美しさを身にまとっていた。



サラサラで艶やかな黒髪、日本人形のような白い肌、パッチリ目のくっきり二重、ぷるぷるのピンクの唇。



どこを見ても目を奪われるような容姿で、目がチカチカする。



やはり、帝光バスケ部一軍は、どこの部を見ても顔面偏差値が異常に高い。

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七瀬(プロフ) - Flower*さん» ありがとうございます!お気に入り作者も?!頭が上がりません……!ありがとうございます、頑張ります! (2017年10月27日 22時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
Flower*(プロフ) - とても面白いです!なんとも語彙力のない表現ですが、文がとても綺麗です!お気に入り作者にも登録させていただきました。更新も受験も両方頑張ってください! (2017年10月27日 22時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - ミクロコスモスさん» ありがとうございます!私だってそんに文才ないですよ(汗)でも、ありがとうございます、とても励みになります! (2017年10月22日 13時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
ミクロコスモス - この作品、すごく面白いです!!ファンになってしまいました!そんな文才が欲しいです……!えと、更新頑張ってください、応援しています! (2017年10月22日 11時) (レス) id: 917bdd96ab (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 分かりました、アドバイスありがとうございます! (2017年10月18日 22時) (レス) id: 21d4fb13d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七瀬 | 作者ホームページ:ありませんわ  
作成日時:2017年9月23日 20時

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