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第10話 姉の友人たち ページ11

あっという間に午後の授業が終わり、午後練が始まる時間となった。



私はクラスの男子に言われた通り、体育館裏に向かう。



「あ、A!」



荷物を持ち歩いていると、綺麗で透き通った声に呼ばれた。
この声は、毎日聞いている声だ。



「さつき……と、黒子さん達。」



後ろをむけば、そこには見事にカラフルな人達がいた。



男子バスケ部レギュラー陣のキセキの世代と呼ばれる彼ら。
そして、部を支えている姉、さつきがいた。



「あ、桃っちの妹さん?
噂通り美人さんっスね、桃っちソックリだ。」



急に黄瀬さんは私に顔を近づけ、何かブツブツ言っている。
すごく怖い。



噂……みたいなことが聞こえた。
姉に比べて双子なのにブスって言う噂があるのだろうか。



全くその通りなんだけど。



「ちょっときーちゃん、あんまりAに近づかないで。」

「えー、いいじゃないっスか。」

「困ってるでしょ?!ホントごめんね、A。」

「ううん、全然平気。」



美男美女の言い合いが目の前で繰り出される。
初めて見たが、内容が……。



私のことなんて気にしなくていいのに。



「と言うか、よくボクがいるってわかりましたね。」



ボケーっとさつきと黄瀬さんを見ていると、突然話しかけられた。
聞きなれない声に驚く。



「うえ?!え、誰?!」

「気づきてなかったんですか……?」



声の聞こえる方へ目をやると、そこには澄んだ水色髪が見えた。



少し背が低くて、水色の髪で、丁寧語を常に話している彼。
姉が恋している、黒子テツヤさんだ。



「ごめんなさい、姉とカラフルな人達がいたから、黒子さんもいるかなと思って。」

「ボクのこと、ご存知だったんですね。」

「はい、家で姉が楽しそうに皆さんのことを話していますから。
名前も全員覚えてますよ。」



そんなことを言って、話を伸ばしてしまっているが、忘れないでほしい。



ここには、朝少しゴタゴタがあった青峰君もいることを。

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七瀬(プロフ) - Flower*さん» ありがとうございます!お気に入り作者も?!頭が上がりません……!ありがとうございます、頑張ります! (2017年10月27日 22時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
Flower*(プロフ) - とても面白いです!なんとも語彙力のない表現ですが、文がとても綺麗です!お気に入り作者にも登録させていただきました。更新も受験も両方頑張ってください! (2017年10月27日 22時) (レス) id: 4d95f4e8a2 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - ミクロコスモスさん» ありがとうございます!私だってそんに文才ないですよ(汗)でも、ありがとうございます、とても励みになります! (2017年10月22日 13時) (レス) id: e2cb3a14fd (このIDを非表示/違反報告)
ミクロコスモス - この作品、すごく面白いです!!ファンになってしまいました!そんな文才が欲しいです……!えと、更新頑張ってください、応援しています! (2017年10月22日 11時) (レス) id: 917bdd96ab (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 分かりました、アドバイスありがとうございます! (2017年10月18日 22時) (レス) id: 21d4fb13d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:七瀬 | 作者ホームページ:ありませんわ  
作成日時:2017年9月23日 20時

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