【順位記念】瀬名の憂鬱─後編 ページ10
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「来たけどなんて言えばいいのこれ」
そんなこんなで現在地、保健室前。
仮病で保健室とか、かおくんみたいで嫌だし。
嘘つくのも嫌だし、あぁもう面倒臭。
普段ろくに保健室入った事ないから、
なんか入るの余計に躊躇うし。
「あーもうっ、チョ〜うざぁい！！！」
勢いに任せて、
バシーンと扉を足で蹴って開けた。
……て、あれ。
「アンタ、誰？」
何時も怠慢男教師が居るであろうその場所に
腰掛けていたのは初めて見る、女性だった。
ふわりと内側にカールされた、肩までの茶髪。
まん丸でパッチリとした瞳に、
愛らしい淡いピンクのリップ。
そしてウエディングドレスを思わせる
純白の白衣を身を包む、目の前のその人は。
一見どこにでもいそうな感じの、
普通に”美人”さん。
それが彼女の第一印象だった。
「初めまして、かな。私は四月から転勤して、ここの保険医とカウンセラーをやってる、九条」
「ふぅん。佐賀美先生は？」
「今は職員室かな。交代制でやってるの。
それよりも君は誰で、どうしたのかな？」
「……瀬名泉。別にぃ？何でもないけど」
ふ。と花が咲くような笑顔で聞かれ、
突然のことに不覚にも胸が高鳴ってしまって、
何でもないように目を逸らす。
「ふふ。正直なおサボりさんだね？」
「違うからぁ！よく分かんないけど、クラスメイトに追い出されたの！あー、思い出すだけでチョ〜うざぁい！」
「……そっか、私で良ければ話聞くよ。次の時間が始まるまで、ね。
ここに座って、泉くん」
何だろう。
ついさっきまで、憂鬱だったのに。
もやもやムカムカしてた胸の辺りが、
霧が晴れたようにやけに爽快で。
この人魔法使いみたい。
でも魔法使いはどこぞの2年とかぶるし、何か違う呼び方。
「女神さま……とか？」
いいかも、なんて笑ってみた。
ーーーーー
「保健室の女神さま」
「それせなっちが溺愛してる後輩のこと？」
「はぁ？チョ〜かわいい保険医のこと」
「それ詳しく(必死)」
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遅くなりましたが、
順位記念と、評価もうすぐ30ありがとう記念、で瀬名くん目線のお話。
本当は今日から更新ストップのつもりでしたが、
どうしても書きたかったので。
すいません、ありがとうございます！！
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ゲイツ(プロフ) - アイスてぃー。さん» おかげさまで完結できました！こちらこそ楽しんで貰えて良かったです。コメントありがとうございます！ (2018年12月21日 22時) (
レス) id: f250b07018 (このIDを非表示/違反報告)
アイスてぃー。(プロフ) - 完結おめでとうございます！楽しく見させていただきました！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: fde611bcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゲイツ(プロフ) - やまなみさん» 同担さん嬉しい！千秋沼は深いです、これからもドンドン推していきましょう！コメントありがとうございます！ (2018年11月20日 22時) (レス) id: f250b07018 (このIDを非表示/違反報告)
やまなみ(プロフ) - もりちあ良いですよね！！！(唐突)以前まではもりちあは推しじゃなかったんですけど、気づいたら最推しに……もりちあ恐ろしや……(ｶﾞｸﾌﾞﾙ) (2018年11月20日 22時) (レス) id: 95be3cdce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゲイツ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1b00d6d4f017764a9af2cf0a2704329f...
作成日時：2018年11月18日 21時
