強がりな女神さん。 ページ15
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「女神さま、お顔が林檎のようですが」
「……ここの室内温度は高いからね。ってそれより、保健便りの文章どこまで進んだ？」
「話逸らしたらあかんで！めっちゃ顔赤くなっとる！」
秋から冬への季節の変わり目。
薄手のジャケットかコート、どちらを着込んで行けばいいのかが最近の朝の悩み所な、そんな季節。
インフルエンザの流行にはちょいと早いが、
チラホラとアイドル科でも風邪引きさんが出てきてる。
という訳で、今月の保健だよりのテーマは、
『風邪の予防』について。
それを今月の保健だより当番(佐賀美センセお手製のクジ)に選ばれた、二年生の弓弦くんとみかくんと一緒にやっているんだけど。
「ははは、それは多分ね、隣に可愛いアイドルがいるから緊張して顔が赤くなったんだよ」
「えぇ！？そうなん？照れるわぁ！」
「……違うでしょう。A先生は影片さまが原因で顔が赤くなったのではありませんよね」
はは。やっぱ目敏いなぁ、
あの桃李くんの保護者をやってるだけある。
「本当はご自分で気付いてますよね。坊っちゃまが熱を出した時と、同じような顔をされていますよ」
「……多分、軽い微熱だよ。大丈夫」
「えぇえ！？無理せんで帰った方がええよ？」
みかくんの優しさは有難いけど、
仕事を放ってサッサと帰宅なんて出来ない。
今日一日は市販薬と気合で乗り切って、
帰ったら直行でベッドに行こうと決めているから、まだ、頑張らないと。
「ごめん先生ちょっと、佐賀美センセに報告書渡しに行くから保健室開ける……ね、って、うわっ！？」
立ち上がって数歩進んだところ、
後ろから伸びてきたナニカが、
ひたりと、額を包み込むように触れた。
「失礼致します。ふむ、かなり熱ありますね」
「ちょ、ゆ、弓弦くん何して……」
「おっと、逃げないで下さい。正確な温度が分からないでしょう」
ぎゅっと、脇を締める腕の力が強まる。
羽交い締め状態のまま、弓弦くんの吐息がふわりと首にかかるのを感じて、ドクリとした。
「あまり無理をなさらず、先生はここで休んでいて下さい。佐賀美先生の用事ならわたくしが行くので」
ぱっと、身体が開放されたかと思ったら、
報告書をするりと抜かれ、
気付いたら彼は扉の奥へと消えていた。
ーーーーー
「ゆっくんエライ男前やったなぁ」
「はは、高校生の色気を舐めたや」
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ゲイツ(プロフ) - アイスてぃー。さん» おかげさまで完結できました！こちらこそ楽しんで貰えて良かったです。コメントありがとうございます！ (2018年12月21日 22時) (
レス) id: f250b07018 (このIDを非表示/違反報告)
アイスてぃー。(プロフ) - 完結おめでとうございます！楽しく見させていただきました！ (2018年12月21日 0時) (レス) id: fde611bcb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゲイツ(プロフ) - やまなみさん» 同担さん嬉しい！千秋沼は深いです、これからもドンドン推していきましょう！コメントありがとうございます！ (2018年11月20日 22時) (レス) id: f250b07018 (このIDを非表示/違反報告)
やまなみ(プロフ) - もりちあ良いですよね！！！(唐突)以前まではもりちあは推しじゃなかったんですけど、気づいたら最推しに……もりちあ恐ろしや……(ｶﾞｸﾌﾞﾙ) (2018年11月20日 22時) (レス) id: 95be3cdce4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゲイツ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=1b00d6d4f017764a9af2cf0a2704329f...
作成日時：2018年11月18日 21時
