君はどっちにする？ (ページ5)

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生徒会長!? その2 ページ5

水晶side

これは、珍しい。お客さんが来た。バスケ部の新人ふたりとリコちゃんだ。

リ:「水晶に相談があるの。」
貴2:「カタストのこと？」
リ:「ええ、」

カタストか....。また動き出したな。去年は、あの人がいたからいいものの。

貴2:「またか」
リ:「ええ、」
黒:「カントク、またって」
リ:「去年もあったのよ。カタストの荒らしが」
火:「去年もなのか!?...ですか」
貴2:「本当に敬語が苦手なんだね。」

たまにリコちゃんから話を聞いていたけど、本当にこんな感じなんだ。

黒:「火神くん、きちんと敬語を使えるようにし
しましょう。」
貴2:「ｱﾊﾊｯ、別に気にしてないよ。」
リ:「風紀委員長がいたら違ったのかしら？」
火:「いたんスか？風紀委員長」
貴2:「いたな、やさしくて恐い鬼の委員長が」
リ:「顔は知らないけど、いたのよ。」

そうだった、私と風紀位しかあの人の顔を知らないんだった。

貴2:「カタストのせいでこの学校を去ってしま
ったが。」
火:「何があったんだ？...スか。」
リ:「それは、」
貴2:「カタストの信者達のせいだよ。」

カタストは、ぶりっ子なのだが鈍感な男子は気付かない。だから、男子にそこそこモテるんだが女子の方は、まぁまぁな感じだ。

黒:「そうなんですか。」
貴2:「あぁ、まっ、問題は信者達の事だ。」

あいつらにとっては、カタストが全て。だから、カタストがきらい嫌いな奴らは、片っ端から消しに行く。

貴2:「風紀委員が活躍していたときは、まだよ
かったんだけどな。」

突然、風紀委員が襲われ始めた。その原因は、委員長を消すため。

黒:「それで、委員長さんはいないと」
貴2:「うん。一度は落ち着いたのに、また動き
出したね。カタストは」

そろそろ信者達も動き出す。で、バスケ部にカタストがいるとなると....。この三人は、危ないな。

貴2:「提案なんだけど、霧崎第一に行かない？
ここに居るよりは、安全だと思うよ。」
黒:「霧崎....第一ですか？」
火:「あそこに行けって....」
貴2:「知り合いがいるし、つてでね。」
リ:「確かに、安全だと思うわ。」
貴2:「まぁ、考えておいて。」