生きたい彼女と死にたい彼。(２)

"備忘録" ページ17

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6月17日

やっぱり佐久間と居るのは楽しい。

あいつ隠してるつもりなんだろうけど、
2つ上なのバレバレ。秘密だったら困るから言わないけど。

佐久間といる時は楽しいって感情だけで十分。





6月20日

いつも4人で帰宅してる子が1人で帰ってたから
声をかけた。

なんで声をかけたか今ではよく覚えてない。
数時間前なのに。





6月21日

学校行きたくなくて彷徨ってた。
会えるかと思って待ってたらやっぱり来た。

Aさんって言うらしい。生きてほしい。

新たに友達が出来て嬉しいって思ったけど、
ふっかに笑われた。

コーヒー美味しいから許したけど。





7月5日

休んだ。こんな大きな傷隠せる訳がない。

見つかったら佐久間に心配かけるし、
Aさんにはきっとバレる。痛かった。





7月6日

こっそり舘様と会った。

初めてカフェオレを飲んだけれど案外美味しかった。
舘様口硬いから色々話しちゃった。





7月13日

Aさんの家に行った。

佐久間が行こうとうるさいから着いていった。


父親の女にされた事と同じ事をしてしまった。

僕は本当に最低な人間。
でも改めて人とズレてる事がわかった。早く出て行きたい。
授業料払ってもらってる以上逃げられないけれど。

それでも少しばかり幸せに感じるのは何故？





7月23日

カードを貰ってきた。

早く助けたい。俺に助けられるのなら。

遺書も書いておくことにした。





8月7日

電話口では元気そうでよかった。

彼女が苦しくなくなるなら、僕はそれでいい。


佐久間は僕の唯一無二の親友。





9月9日

朝だけどもう生きてこの部屋に戻るつもりはない。

佐久間に見つけてもらえたなら何より嬉しい。

彼女の心臓になれたならもっと。

いや、それが、僕の価値であってほしい。



日記も、終わり




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