丗玖 ページ42
Aが布団に入った恵の頭を撫でる。
「恵、ねーちゃん高校戻らなきゃ。」
「ねーちゃんともっといたい…。」
Aは悲しそうな瞳を向ける。
「恵、強くなりな。
強くなったら会いに来てあげる。」
「でも…。」
「まずはとーさんをけちょんけちょんにしてやりな。」
「おとーさん?」
「うん。
とーさんクズだから。」
「がんばる。」
上着を着て恵の頭を撫でる。
「じゃあね恵。」
「うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ、ねーちゃん。」
そう言い襖を閉める。
Aは玄関に来ると手帳とペンを取り出しサラサラと何かを書き出した。
そのページを破り玄関におく。
そして玄関の扉を開け外に出て鍵を閉めた。
Aが高専に着く頃には外は真っ暗だった。
Aはゆっくりと寮の玄関を開くとそこには五条がいた。
共用部のソファーで五条は眠っていた。
どうやら本を読んでいたようだ。
Aは一度部屋に戻ると荷物を置きブランケットを取った。
そして再び共用部に戻ると五条にブランケットをかける。
「…風邪引くよ?」
眠っている為返事は返ってこない。
「寝てるし今度だね。
おやすみ、悟。」
子の刻の頃、ボロアパートの扉がガチャリと開いた。
男は玄関の紙を見つけるとサッと拾い上げた。
紙に書かれていた事を読むと男は静かにケラケラと笑った。
「A来てたんだな。
言ってくりゃよかったのに。」
[オムライス作っといた。
ちゃんと食べろ。
PS、恵のご飯ぐらいちゃんと用意しろよ。]
続編
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Lily(プロフ) - ありがとうございます! オリキャラは自分の性癖ぶち込んでマシマシで書いてます!! (2021年1月14日 19時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
め - コメ失礼します。とっても面白いです!もう設定が好みすぎて、、、これからも更新頑張ってください、応援してます。 (2021年1月14日 19時) (レス) id: 294cb89c1c (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 彩音さん» ありがとうございます! (2021年1月14日 19時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
彩音 - めっちゃいいです!!! (2021年1月14日 19時) (レス) id: b864e622be (このIDを非表示/違反報告)
Lily(プロフ) - 雪マカロンさん» ありがとうございます! (2021年1月14日 18時) (レス) id: fd1be6be46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Lily | 作成日時:2021年1月13日 16時