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reborn ページ19

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それは彼女が大学2年生の時の話。






「…アレ?あなた確か…」


「誰、あんた」



俺は女神と出会った






「そうよ!確か3年の時タケちゃんと同じクラスだった子だよね?
ひさしぶり、覚えてない?」



「……花垣の…お姉さん…?」






そう!と彼女はこの世のものとは思えないほど優しい笑みを見せた。
今思えば俺はこの時からこいつに惚れてたのかもしれない。




「そう!…たしか君は…稀咲鉄太くんだよね。私覚えてるんだあ」


「…なんで俺なんか」


「だって凄いじゃない、頭も良くって。私は馬鹿だったから羨ましくってね」







そう、あとから聞いた話だとAは相当な馬鹿だったらしい。もちろんこれは本人から聞いた話
それからAと俺はたまに合う仲になった…いや、そう言ってもAが週2くらいで俺の通学路にいただけの話なんだが





「あっ!またあった!」


「あんた暇なの?」


「何それ酷い!大学って自由なところなの!」



そういったA、まあ確かに肩にかけてるそのショルダーバッグからはノートや筆記用具等などがチラチラと見えている。…んでもって必要ないであろうお菓子も




「…あっ、見えた…?」


「うん」


「これあげるから内緒!」





Aはそう言って俺に飴を差し出し、満面の笑みを見せた。……いくつになってもこの女は変わらなかった。1年、2年と月日が流れようと、いつだってその笑顔を見せる。


いつの間にか俺は橘日向を忘れ、11歳も年の離れた女を好きになっていた。









「タケくん、迎えに来たよ」



「姉ちゃんっ!」



ある日見かけたAは、俺に向ける以上の優しい顔を花垣武道に向けていた。
なんで、なんで俺にその顔を向けない???

お前はいつだって俺の邪魔をする。






「あっ!テツくん!」



花垣を抱き上げたAがこちらへと近づいてきた、運のいいことに俺の親はまだ来ない。
というか仕事でもしてるんだろう




「お迎えは?」


「さあ、しらない」


「…じゃあ、私と帰っちゃおうか!」




きっとバレないよ!とAはいつものイタズラ小僧のような顔で笑い、俺の手を取った。
花垣からの視線が異様に感じるが、今日くらい忘れてしまおう。こいつは今、俺を見ているんだから





「(稀咲だと…?確かに姉ちゃんが死んだ時、いちばん動揺してたのは稀咲だったような……?)」

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Niar(プロフ) - 時系列もわかりやすくてすっごく面白い!応援しています✨✨ (4月17日 16時) (レス) @page20 id: ca0bb8898a (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とっても面白かったです(*´﹃`*)続きが気になります!応援してます! (2023年2月8日 6時) (レス) @page37 id: a09d72e675 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 続きが気になる (2023年2月5日 6時) (レス) @page37 id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ノア - やばいこの小説好き…更新待ってます!! (2023年1月8日 18時) (レス) @page37 id: 4e46d58fa8 (このIDを非表示/違反報告)
かばおまん。 - 更新まってます!夢主のポジションいいですね (2022年7月25日 12時) (レス) @page37 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Strawberry | 作成日時:2021年6月28日 1時

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