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「今回の青城は京谷も参加か」
澤村は青城のほうへ顔を向けて、隣にいた菅原と東峰にそうこぼす。「俺らが言えることじゃないけどさー」と菅原は苦笑した。
「青城の攻撃手皆ガラ悪くね？」
青城の攻撃手。菅原が指すのはA、岩泉、京谷、金田一である。及川の魔法はどちらかと言うと単体より団体の方がより性能を発揮されるため、それには含まれなかった。
「逆崎さんってあんなギラギラしてるのか？」
東峰が顔を青くしながらそう尋ねる。「いや、普段はそんなことない」澤村がやんわりそれを否定した。
「普段は、な。逆崎は多分、守られるより守りたい派なんだよなー」
「逆崎の戦いはわりと見る機会あったけど、あいつの本気が見れるのは今回のチーム戦だろう」
菅原と澤村の言葉に東峰は情けない声をあげた。ひい。「なあに怖じ気づいてんすか！」バシンっ！と、そんな東峰の背中を叩くものが一人。
「俺がしっかり守ってやりますって！」
「西谷……！」
西谷夕。烏野きっての実力者で、ダメージ増減魔法を好んで使う。「くぅ〜！かっこいいぜノヤっさん！」と田中が拳を突き上げた。
「及川徹率いる青葉城西！」
そんなアナウンスがなった。及川がパクパクと口を動かしたあと、Aの目にギラつきがます。ニッとゆるやかに上がった口角やその表情は恐ろしく好戦的だ。
ピリッと、闘技場全体に広がるわずかな殺気に、西谷も目を見開く。
「っはあー。息つまるなー。逆崎の殺気」
菅原は無理に笑って、月島は嫌そうに顔を歪めていた。「あんなんもはや番犬デショ。噛みつかれそう」と肩をすくめる。「あはは、ほんとだね」と山口も苦笑した。
「でもアイツ、日向に負けたじゃないすか」
これぐらいの殺気がなんだ、という風に影山が言った。Aは確かにレビュー戦で日向に負けている。なんでそこまでAを危険視するのか影山には理解できなかった。
「魔法、使えないんですよね。そんな奴に負けるとは思えませんけど」
影山の言うことはもっともである。しかしAは例外なのだ。
「……仲間のことになると、逆崎は化け物だよ」
月島はAの異常なまでの仲間への執着を知っている。及川や青城への人間の忠誠心を知っているのだ。
多分それは、こうして敵対する場でないのなら自分にも向けられているだろうその感情の重たさを。
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R(プロフ) - めっちゃおもろいです…更新、待ってます🙇♀️ (2月25日 1時) (
レス) @page35 id: a38d8c3d1f (このIDを非表示/違反報告)
ワグマン - パロ系あんまり好きじゃなかったんですけどこの話読んでめっちゃ好きになってしまいました！！更新頑張ってください(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年8月4日 21時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - すっごく面白くて一気読みしてしまいました…！ダークな雰囲気が根底にある設定大好きなのとバトルシーンもワクワクします。もう本当にツボです…！笑 これからも応援しています(o^^o) (2020年6月5日 9時) (レス) id: 19c0d362e8 (このIDを非表示/違反報告)
える(プロフ) - 咲夜さん» コメントありがとうございます！気ままな更新ですがどうぞお付き合いください(*^^*) (2020年4月29日 13時) (レス) id: ace072b99e (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(* >ω<)。更新頑張ってください。続きが読みたいです(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2020年4月29日 13時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：える | 作成日時：2020年3月13日 15時
