7話 ページ9
貴女サイド
私は、この杖店に来るのが一番楽しみだった。
だって、魔法使いといったら杖、だもの(自
分の中では)。
お店の中は、埃っぽくて色あせていた。
すると、お店の奥からすごい速さで老人が出て
きた。
オリ)やあ、いらっしゃい。ハリーポッターさんと、ヴィオラパーシバルさんだね？
ハリ)はい。なぜ僕らの名前を？
オリ)ハリーポッターさん、君は自分が思っている以上に有名なんだよ。ヴィオラパーシバルさんもね。
貴)……ぇ、私も？
意味がわからない。ハリーはともかく、私は有
名になるような事はしていない。
オリ)あぁ、そうだとも。その瞳、君のお母さんにそっくりだ。とても美しい。
それだけ言うと、オリバンダーさんはハリーの
杖を選びだした。
ハリーは、渡される杖を次々と振り、店内を荒
らしていった。
……オリバンダーさんは、いつもこれを一人で
片付けているのかしら？
そんなことを考えていると、ハリーから暖かな
光が漏れていた。どうやら杖が決まったようね
次は私の番ね、と少しワクワクしていると、オ
リバンダーさんから、耳を疑うような言葉が放
たれる。
オリ)ヴィオラさん、あなたに合う杖は、ないんだ。
貴)……え、それって……。
私は言葉を失った。だって、杖がないと、魔法
が使えない。魔法が使えないとなると、ホグワ
ーツに入学出来ないじゃない！
オリ)魔法が使えない訳では無いんで
す。あなたは杖を使わなくても、魔法が使えます……あなたのその瞳で、魔力が操れるのです。
ハリ)ヴィオラの、瞳で……？
オリ)はい。その七色に輝くその瞳が、あなたの魔力の源です。だから、その瞳がある限り、どんな魔法でも使えます。
貴)じゃあ、今まで魔力が暴走しなかったのは、どうしてなんですか？
オリ)あなたの首筋にある、その刻印です。その刻印が、今まで貴方の魔力を抑えていたのです。ですが、年齢に伴い、刻印は薄くなってゆく……。
貴)じゃ、じゃあ、私はどうすれば……？
オリ)私は、そこまでしか教えられていません。……あなたのお母様から、ヴィオラがホグワーツに入学する時に教えてやってくれと、頼まれていたのです。
貴)……そうですか。ありがとうございました。
私はハリーを引っ張り、外に出た。
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黒山羊(プロフ) - あの、ものっそいどうでもいいことで申し訳ないんですけど……「基本原作沿い（映画）」とはどういう意味でしょうか。映画は映画で、原作ではないですよね…？ (2018年2月10日 12時) (
レス) id: a4804d91b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - みにーさん» 間違えてました！すいません！ご指摘ありがとうございます。 (2017年5月22日 23時) (レス) id: af02df0fbd (このIDを非表示/違反報告)
みにー - インファは男の子なのになんでヘドウィグと[兄妹]なんですか？[兄弟]じゃないですか？ (2017年4月21日 13時) (レス) id: d7f7fc39be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒狐 | 作成日時：2016年10月11日 23時
