偽りの兄妹【ハリー・ポッター と賢者の石】

44話 ページ47

ダン)また一年が過ぎた。今年の最優秀の寮を発表したいと思う。


あの日から約一ヶ月。

今日は最優秀の寮を決める日だ。
普通の生徒はわくわくしていると思う。
でも、私たち四人は違う。なぜなら、大半の減点は私たちのせいなのだから。


ダン)第4位グリフィンドール、312点
第3位ハッフルパフ、352点
第2位はレイブンクロー、426点
そして、第1位は472点でスリザリンじゃ。



私たちはずっと身を縮めていた。
だって、避難の目が至る所から飛んでくるんだもの。皆、口には出さないけどね。


ダン)よくやった、スリザリンの諸君。
だが、最近の出来事も勘定にいれなくてはなるまい。


ダンブルドアのその言葉に、四人は顔を見合わせる。


ダン)まず、ハーマイオニー・グレンジャー。
冷静に頭を使って見事仲間を救った。50点。

次にロナルド・ウィーズリー。
ホグワーツでも近年稀に見るチェスの試合をしてくれた。50点。

そして、ヴィオラ・パーシバルとハリー・ポッター。
その強い意志と卓越した勇気をたたえ、50点。


パー)やったな！

ハー)スリザリンに並んだわ！


ダン)最後に。敵に立ち向かうには勇気がいることじゃが、仲間に立ち向かうにはもっと勇気がいる。そこで、10点をネビル・ロングボトムに。


ネビルの10点で、グリフィンドールがトップに躍り出た。


貴)ネビル、あなたのおかげよ！

ネビ)そ、そんな！君たちのお陰だよ！


私はネビルに思いっきり抱きつく。


ロンハリ)………………。



ダン)さて、わしの計算が正しければ、表彰式の飾り付けを変えねばの。
では、グリフィンドールに優勝カップを！



表彰式は、喜びの声と盛大な拍手で幕を閉じた。

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