偽りの兄妹【ハリー・ポッター と賢者の石】

35話 ページ38

それじゃあ、スネイプが賢者の石の石を狙っている理由って……


ハー)ハリー！ヴィオラ！


ハーマイオニーたちが走って来るのが見えた。






私たちは、森であった事を全て話した。


ハー)それじゃあ、例のあの人は森に潜んるって言うの？

ロン)でもユニコーンの血で生きている。

貴)スネイプが賢者の石を欲しがっていたのは、自分のためじゃなかったのよ。

ハリ)あの石があればヴォルデモートは復活できる。


一通り話終わったあと、ロンが恐ろしいことを言い出した。


ロン)もし例のあの人が復活したら、ハリーポッターを殺すと思う？

ハリ)チャンスがあれば、今夜殺 す気だったと思う。

ロン)そんな時に僕は期末試験のことを心配していたなんて……！


今までずっと黙っていたハーマイオニーが口を開いた。


ハー)ちょっと待って。大事なこと忘れてない？ヴォルデモートが一番恐れているのは誰？
ダンブルドアよ。

貴)そうね。ダンブルドア先生がいたら、ヴォルデモートはハリーに手を出せないわね。






ロンの心配していた学期末試験も終わり、寮に戻っている時のことだった。


ハー)ホグワーツの試験は難しいって聞いてたけど、案外簡単だったわね。

ロン)何言ってんだよ。ハーマイオニーとかヴィオラにとっては簡単かもしれないけど、僕らは……

貴)どうしたの？ハリー？


ハリーが額の傷を抑えている。


ハリ)傷が、ズキズキする。

ハー)前にもあったわね。

ハリ)今回の方が酷いよ。

貴)医務室に行ってきたら？


私はハリーの体を支える。
ロンが顔をしかめているのも気付かずに。


ハリ)きっと危険を知らせてるんだよ。
……そうか、そうだよ！

ロン)どうしたの？

ハリ)話がうますぎるよ。ドラゴンを欲しがっているハグリッドの前に、ちょうど卵を持っている人が現れるなんて！
早く気づけばよかった！

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