30話 ページ33
貴)じゃあ、私はハリーと図書館に行ってくるから。
コス)あいよー。行ってらっしゃーい。
……何なのかしら、この猫。それより、早く待ち合わせ場所に行かないと!
貴)ハリー、来たわよ。
ハリ)じゃあ、早速行こうか。マントの中に入って。
私とハリーは、透明マントの中に入り、図書館へと移動した。
貴)ついたわね。私、な行の所を探すから、ハリーはは行の所をお願い。
ハリ)ああ、わかった。……フラメル、フラメル……。
貴)な、に……ニコラス……
すると突然、叫び声が聞こえた。
貴)な、何なの!?ハリ……んむぅっ!?
背後から口を押さえられ、私は必死に抵抗する。
ハリ)僕だよ、ヴィオラ!急いで!さっきので、誰か来たみたいだ。
フィル)誰だ?居るのはわかっておる。隠れても無駄だ。出てこい!
フィルチ先生に見つからないよう、そっと図書館を後にする。
廊下を少し歩くと、何やら話し声が聞こえてきた。
スネ)私を敵にまわしたくはないだろう?
クィ)は、話がさっぱり……
スネ)よくおわかりの筈だ。近々また話すとしましょう。それまでに、どちら側につくのか決めておくんですな。
貴)スネッ!?
話していた人物が以外だったため、私は声を出してしまった。ハリーに手を引っ張られ、スネイプの手から間一髪避けると、フィルチが走ってきた。
フィ)あぁ、先生。これが、閲覧禁止の棚の所に。まだ温かい。
そう言うフィルチが持っていたのは、先程まで私たちが使っていたランプだった。
貴)危なかったわね、ハリー。……ハリー?
いつの間にかハリーは、見たこともない部屋の中へと入っていく所だった。
急いで、私もあとを追う。
貴)ハリー?……何を見ているの?
その部屋には、大きな鏡が置いてあり、異様な存在感を放っていた。
そして、それに食い入るように見ているのは、ハリーだった。
ハリ)ヴィオラ、見てよ!僕の父さんと母さんが居る……!ヴィオラも立ってみなよ。
ハリーに手を引かれ、鏡の前まで移動させられる。
貴)ハリー?そんな人、どこにもいないわ。写っているのは、私とハリー、…………ロン?それにハーマイオニーも……!
振り向いてみても、誰もいない。
なぜ、ここにいないはずのロンとハーマイオニーが居るの……?
ハリ)ヴィオラ、僕ロンを呼んでくるよ!
そう言い残したハリーは部屋を出て行き、部屋にいるのは私だけになった。
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黒山羊(プロフ) - あの、ものっそいどうでもいいことで申し訳ないんですけど……「基本原作沿い(映画)」とはどういう意味でしょうか。映画は映画で、原作ではないですよね…? (2018年2月10日 12時) (レス) id: a4804d91b1 (このIDを非表示/違反報告)
黒狐(プロフ) - みにーさん» 間違えてました!すいません!ご指摘ありがとうございます。 (2017年5月22日 23時) (レス) id: af02df0fbd (このIDを非表示/違反報告)
みにー - インファは男の子なのになんでヘドウィグと[兄妹]なんですか?[兄弟]じゃないですか? (2017年4月21日 13時) (レス) id: d7f7fc39be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒狐 | 作成日時:2016年10月11日 23時