【101】＿＿cozmez SIDE ページ8
ワナワナと拳を震わせたが、視線をそらし「クソッ！」と悪態を吐く。
最後に珂波汰と那由汰を睨みつけ、Aの隣を走り去る。そのチンピラに続き、他の男たちも撤収していった。
はぁ、と溜息と共に那由汰を庇う珂波汰を見る。
『…お前も懲りないよなぁ、本当に』
珂波汰「煩ぇ！誰も助けて何ていってねーだろ！！」
『手貸さないと、ここが血の海になる所だったぞ。見栄張るのもいいけど、大概にしとけよ』
『お前等、メタル持っているんだし』と正論をかますA。
何も言い返せない珂波汰は、ワナワナと震える。それを見て、後ろにいた那由汰が前に出てきた。
那由汰「珂波汰を、馬鹿にするな！そ、そもそも珂波汰が前に立ったのは、俺のせいで…」
珂波汰「那由汰！もういいから」
『馬鹿にはしてないよ。ただ、考えろと言った。なりふり構わず喧嘩して、大けが追うのはお前のアニキだからな』
珂波汰「うべっ！？」
珂波汰の垂れる鼻血にティッシュを押し込む。
「やめろ！」と振りほどく手にティッシュを持たせる。
『小奇麗な顔が血だらけだな。1週間後にはBAEとの接戦だぞ、わかってんのか？』
珂波汰「煩ぇな！何しに来たんだよ！」
『何って、仕事の帰りに喧しいのがいたから注意しに来たんだよ。ここが私の管轄なのは事実だし』
『お前も知ってて暴れてる？』と尋ねられ、うっと顔を歪ませるしかない珂波汰。
那由汰「……管轄？」
『……色々とね、あるんだよ。仕事上』
珂波汰「口酸っぱく言うんじゃねーよ、ブス！」
『そのブスに仕事紹介してもらっているガキは誰だっけ？』
珂波汰「ガキ言うな！アンタと俺ら、1つしか変わんねぇだろ！！」
犬みたいに吠える珂波汰をはいはいと横に長し、顔をそらす。その態度にまたイラっとした珂波汰は吠えるが、逆に那由汰が冷静になり、止めている。
その時、Aのスマホが音を鳴らす。
面倒くさそうに溜息を吐いたが、電話に出るため、2人から背を向ける。
『はい、月夢です』
珂波汰「おい、人が話してる時に電話って…！」
那由汰「珂波汰、落ち着けよ」
『あー、何でもないです。気にしないで』
珂波汰の口を抑える那由汰。
それを幸いと見て、ちょっと距離を取り電話主と会話する。
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テルミヤコウジ(プロフ) - KARAKARA666_さん» ありがとうございます！これからも更新続けていきますので、よろしくお願いします！ (2022年1月9日 9時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
KARAKARA666_(プロフ) - 素敵な作品を作ってくださりありがとうございます。これからも楽しみにしています (2022年1月8日 2時) (レス) id: c4cee0671b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：テルミヤコウジ | 作成日時：2021年7月17日 23時
