【31】__アレンSIDE ページ33
アレン「っ…はぁ、はぁ…あ、おい!!」
警備員をすり抜けて、外に出たが、アイツの姿がもうなくなっていた。
その事実を見て、ガックリとうなだれる。
アレン「…めちゃくちゃいいトラック書いてたから、話聞きたかったのに」
周りでHIP HOPについて語れるのはアンや夏準を除いてあんまりない。
西門先生も俺たちとは系統が違うチームだから、少し話し辛い所もある……俺が課題と授業全然できてない事もあるけど。
Paradox Liveへの出場が決まって、cozmezや悪漢奴等とも知り合ったけど…まだ語り合えるほど仲良くなってない。
そんな中で…あんなゾクゾクするような身震いするトラック書く奴が現れたんだ!
絶対に、のがしちゃいけねぇと思った。
もうメタルとかどうでもいい!というか話したい!
アン「…何、気持ち悪いよ、アレン」
夏準「その顔で近づかないでもらえますか」
振り返ると、そこには夏準とアンがいた。
これから食堂に行くから迎えに来てくれたんだろうか…いや、そんな事よりも!
アレン「アン!!夏準!聞いてくれ!!」
この衝動を聞いてほしくて、近づいたら夏準に「これ以上近づいたらどうなるか分かりますよね?」と強めに脅されたから、1歩離れて口を開いた。
アレン「アイツ、凄ぇんだ!めっちゃくちゃ良いトラック書くんだよ!」
アン「誰?アイツって」
アレン「あの彫金師の女だよ!!あんなトラック見たの初めてだ!!なぁ、さっき図書館から出ていったんだけど…どこいったか見てないか!?」
アン「彫金師の女って……あの子、女の子だったって事にビックリなんだけど」
興奮するアレンに対して、冷めた対応のアン。
その様子を見て、ふぅむと顎に手を当ててる夏準。
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さあ - イベントのご参加ありがとうございます!!私の嫌いな食べ物レバーなのでなんか親近感が湧きました笑これからも頑張って下さい!応援しています! (2021年6月24日 17時) (レス) id: 7aaf2735e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:テルミヤコウジ | 作成日時:2021年6月23日 0時