【ジョジョ】ブチャラティチームの新星【護チ】 (ページ7)

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7話車内にてページ7

私はミスタが運転席に乗る普通車に乗り込んで、例の地区へ向かう。

｢ギャングの車って、失礼ですけど…もっと高級車みたいなイメージがありました｣

私は乗り心地の悪い助手席でそう呟いた。ミスタは鼻を鳴らしてハンドルをきる。

｢そりゃあ幹部みてーなお偉いさんになりゃ話は別だろうがよ。オレらはまだその辺のゴロツキと変わんねえし。そんな金ないからな｣

だからこの車壊したら大目玉なの、ちなみに俺は１回ぶっ壊した、とミスタは陽気に喋る。さっきまでの緊張感は何処へやら、思ったより話が通じそうだなと思った。

｢…チョット真面目な話、もしこれから相手するやつがスタンド使いだった場合、戦線に出るのはオレだ。ここは了承しておいてくれ｣

｢何故？私もスタンド使いだし、充分戦えます。まさか舐めてる？｣

｢舐めてねーけどブチャラティからそう言われてんのー！へんなとこ心配性なんだよあのヒト｣

ブチャラティさんが？私を戦わせるなと？いくら女で子供だからといってそれはあんまりじゃないか？
加入して早々実力を信頼してくれとは言わないが、はなから戦わせてくれないのは癪に障る。

｢じゃあミスタが再起不能になったら戦います｣

｢縁起でもねーな。オレは天性のラッキーボーイだからそんなのはありえないのって｣

ミスタが横を向いて反論する。私は前見ないと事故って任務失敗の上車壊して大目玉ですよ、とだけ言っておいた。
慌ててハンドルをきるミスタは、なんだか滑稽で面白かった。