今日の君は笑ってますか？

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ご飯を食べている慧くんに聞こえないくらいの距離で、君と久しぶりに話をした。



光「本当にごめん。連絡する暇…余裕がなくて。」


光が教えてくれた話は悲しくて悲しくて、

あんなに小さな手じゃ抱えきれないものだった。






慧くんの両親、つまり、光くんのお姉さんとその旦那さん。


2人が事故で亡くなってしまったのだという。



残された慧くんは、光くんのお母さんたちが育てようとしたけれど、介護があって世話が仕切れない。




そこで、これからは光が慧くんの親になるという話だった。







光「それでね。俺と別れて欲しいんだ。」



今までの話と繋がらなくて、混乱する。


みゆ「なんで？私頼りないかもしれないけど、

2人の方が協力できるよ。

光の負担にならないようにするし…。」





光「違うんだ。みゆのことはずっと好き。

それは変わらない。

それでも、就職して、子供ができて。


きっとおれはみゆを大事にできなくなる。」



みゆ「それでも…それでも！」



光「俺が嫌なんだ。


…約束する。

一人前になったら、またみゆの前に戻ってくる。

だから待ってて欲しい。」



そんな真剣な目で見つめられたら、断れないよ。


私は、あなたに出会ってから泣いてばかりだ。


そっとだきしめてくれるあなたのスーツを濡らして、それでも私の涙は止まらなかった。



慧「…お姉さん、どうしたの？」


私に気づいた慧くんがやってくる。


光「このお姉さんはね、ひかとの約束が悲しいんだって。」


そう慧くんに答えるあなたは、もう父親の
表情をしていた。

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