「日和くんよく喋るなぁ」って顔に出てたらしくて後で文句言われた ページ31
結局、氷鷹が延々と一人で踊らされている状況に耐えきれなかったTricksterの三人が乗り込んでしまったので、私とあんずちゃんと漣も続けて部屋に入った。
「氷鷹〜、無事？」
「あ、ああ…」
「ちょっとAちゃん！ぼくを素通りしたね！？」
「聞こえないな〜〜〜」
「おひいさん、あんまAさんに迷惑かけないでくださいよ」
「ジュンくん！君にはAちゃんのことは苗字で呼ぶように言ったはずだね！」
「いいじゃないっすか、別に減るもんでもねぇし」
馴れ馴れしいね、とプリプリ怒っている日和くん。残念ながら怒り方が怒り方なので全く怖くない。むしろ可愛いくらいだ。
というかなんで苗字？？そんなに私と関わらせたくないのか？？
過保護だなぁ、昔と違ってそんな取って食ったりはしないのに。
「日和くんはこんなに我儘お姫様なのに、漣は『お利口さん』だね」
「『お利口さん』って…流行ってるんすか、それ？」
漣とぐだぐだ話していると、そんなことより、と氷鷹が声を上げた。そうか、やっとTricksterが四人揃ったんだ。
「巴先輩、全員揃った俺たち『Trickster』の実力を見定めてくれ」
四人ではなく、全員なのが『Trickster』らしい。あんずちゃんも含まれているということに、自然と口角が上がった。いっそ羨ましいかもしれない。
どうしたって私は、彼らの『仲間』にはなれなかったから。
「さぁさぁ、君たちの実力を見せてほしいね！
あの英智くんを一度はやっつけたっていう、ちょっと興味深い子供たち…『Trickster』！」
日和くんもかつて所属していた『fine』に黒星をつけたことが、まぐれでないということを。偶然じゃなくて運命だったということを。どうか自分に実感させてくれと、至極楽しそうに彼は笑う。
「さぁ歌おう、みんなで！君たちの愛を確かめさせてほしいね…☆」
彼は、ずっと、変わらない。
"君の心は、どこに行ったんだろうね？"
純粋で我儘な『お姫様』のようでいて、『獲物』の全てを見据えた『捕食者』のような。
"それなら、ぼくが見つけてあげるね！"
優しくて、
"だから、"
それでいて残酷な彼。
"君はぼくの、お嫁さんになるといいね！"
「……………ごめんね、日和くん」
ご機嫌ナナメな日和くんすごいめんどくさいんだよね(経験者は語る)→←人のいないところで悪口言っちゃダメだよ！いや目の前でもダメだからね！？
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内海祝孤(プロフ) - 面白いです！一気に読んじゃいました笑笑 続編のパスワード教えて欲しいです (2021年9月20日 9時) (
レス) id: bdacf1d86f (このIDを非表示/違反報告)
絵描き隊(描かないけど下手やから) - す、すごく言いづらいです…私、ジュンくんと誕生日一緒です！ (2020年8月19日 23時) (レス) id: d0f29aa6bd (このIDを非表示/違反報告)
紅 - いつも、楽しく読んでます！あるとちゃんに質問です。英智くんと敬人くん以外で、一番仲のいい人は？ (2020年2月16日 5時) (レス) id: f780153d26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴菜+ | 作成日時：2019年4月1日 1時
