幸福理論1 ページ12
晃牙side
Aとのデートはだいたい、いっつもノープランで、行き当たりばったりのデート。
俺様もAもそういう方が気楽でいい。
何となく立ち寄ったペットショップで犬を眺めたり、
楽器屋さんでエレキギターを眺めたりと、
何ともないけど、幸せな時間を過ごす。
だが、今日は特別にしなければならない。
俺は今日Aにプロポーズをすると決めている。
UNDEADの方も人気のアイドルグループとなって、それなりに売れてるし、今なら堂々と世間にも結婚という言葉を聞かせられる。
だから、今日プロポーズをしようと思ったんだが...
...でも今日のこいつはちょっと可笑しい。
ぼーっとしてる時も多いし、ほんのり顔も火照っている。
大丈夫か?もう帰るか?
と聞いても大丈夫。としか答えねーから、よく、わかんねーし。
あぁ、クソッ!
イライラすんな!
そう思いながら、公園を2人で歩いていると目の前で小さな子どもが段差につまずいて転んだ。
子ども「うぇーん。うぇーん。」
大声でなく子どもに俺がびっくりしていると...
A「ボク?大丈夫?」
そう言ってしゃがみ込んで小さな子どもを立たせるA。
子どもの怪我を見つけて、カバンのポーチから絆創膏を取り出し、小さな男の子に膝に貼る。
A「ほら、もう大丈夫だよ?
お姉ちゃんがとんでけーってしてあげる。
痛いの痛いのとんでけー!
隣のお兄さんにとんでけー!」
そう言って怪我を俺の方にとばすA
つーか
晃牙「おいっ!俺様に怪我飛ばすなよっ!」
思わず突っ込みを入れると...
子ども「アハハハっ!」
A「あっ、やっと笑った。」
先ほど泣いていたのが嘘のように子どもがケロッと笑う。
すると子どもの笑い声を聞きつけて、母親がきて、すみません!ありがとうございます!と俺とAに言い、さぁ、行こうかと子どもの手をとる。
子ども「お兄ちゃんとお姉ちゃんバイバーイ!」
そう言って手を振る小さな子ども。
すると隣のAも子どもに向かって手を振る。
A「バイバーイ♪
ほら、晃牙くんも手を振って!」
晃牙「お、おう。」
そう言われて、俺も手を振る。
高校の時は手を振るなんてありえねーことだったんだけどな、俺もこいつと何年も付き合ってると変わったんだな。
そう思っていると
A「ねぇ、晃牙くん。」
真剣な顔をして、俺の名前を呼ぶAがいた。
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いーちゃん - 久しぶりにドキドキしました☆ (2016年9月3日 13時) (レス) id: 822060fcb6 (このIDを非表示/違反報告)
ほりでい(プロフ) - なずほさん» ありがとうございます!こんな作品に涙を流してくれるなんて、嬉しい限りです^^*告白のシーン分かってもらえてよかったです!これからもぼちぼち更新するのでお楽しみくださいヽ(*´∀`)ノ (2016年5月27日 17時) (レス) id: e5f48aa5b4 (このIDを非表示/違反報告)
なずほ - 感動しすぎて泣きました!告白シーンのときわかりましたよ。めっちゃテンションあがりました.。゚+.(・∀・)゚+.゚ (2016年5月27日 17時) (レス) id: 20e6df12ec (このIDを非表示/違反報告)
ほりでい(プロフ) - アップルパイさん» ありがとうございます!反響さえ、良ければ子どもが生まれてからの話とか個人的にはめっちゃ書きたいんですけどね( 笑 )めっちゃ迷い中です...。(´・_・`) (2016年5月20日 22時) (レス) id: e5f48aa5b4 (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ(プロフ) - はああああああ、感動した…!文才良すぎですよっ!楽しかったです! (2016年5月20日 22時) (レス) id: 07f1323d53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほりでい | 作成日時:2016年5月18日 20時