結局は ページ17
玲於side
玲於「A、」
こうやって呼び止めんの、何回目だろ。
玲於「なんかあった？…Aが言うまで聞かないつもりだったけど、さすがにそんな態度取られたら俺が原因かなって思うじゃん。」
そう聞いても、俯いたまま。
玲於「………何が嫌なんだよ。」
A「…わかんない。」
玲於「わかんないって何？俺の方がわかんない。」
A「なんでこんなに嫌なのか…わかんない。」
玲於「なにが嫌なの？」
聞いたけど、また黙りこくってる。
玲於「……はあ、分かったから。もう聞かない。話したくなったら話して。」
そう言って歩き出したら
A「…佐野先輩」
って、呼び止められる。
玲於「……ん？」
不安そうな目、向けられて…
抱きしめたくなんの、必死で堪えた。
A「………聞いてもいい？」
玲於「…なに？」
．
A「……ずっと、仲良くしてくれる？」
……それ、この前電話でも言ってたじゃん。
何をそんなに気にしてんの？
仲良くするに決まってる。
むしろこっちが聞きたいくらいなのに。
玲於「当たり前じゃん。」
A「……けど、わたしよりいい子、いっぱいいるよ。」
玲於「はあ？」
なにをいまさら。
玲於「Aよりいい子がいっぱいいるなんて知ってる。」
そう言うと、あからさまに落ち込んだ顔して。
玲於「……けど、俺にとっての1番はAだし、それはずっと変わんないし、今さらこの関係やめろって言われても無理だし。」
もちろん、彼女になってくれるって言うなら
喜んで引き受けるけど。
玲於「……だから、そんな顔すんなよ。俺どこにも行かない。Aがなにを心配してんのかは分かんないけど…たぶん、そんなことにはならないから。」
な？って言うと、泣きべそかきながらうんって頷いてる。
ほんと、可愛いやつ。
玲於「……よし、帰ろ。さみい。」
A「…うん、寒い。」
．
なんか最近こういうの多いな。
……ちゃんと、男として見られてんのかな？俺。
…けど
結局はこうしてAとふたりでいる時間が、嬉しくて、幸せで
ずっと続けばいいのに、なんて思う。
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みなみ - もう、ストーリー書くのうますぎます！ (2016年8月18日 13時) (
レス) id: 9629457cfd (このIDを非表示/違反報告)
あやな - 待ちきれません(>_<) (2016年1月5日 2時) (レス) id: fdd1380361 (このIDを非表示/違反報告)
若菜 - きなこさんの作品前から見てます！！！とっても好きです、更新まってます！頑張って (2015年12月1日 22時) (レス) id: 426cfae2bb (このIDを非表示/違反報告)
翆(プロフ) - うわあ！続きが気になりすぎます！（笑）大変だと思いますが頑張ってください！楽しみにしてます(*^_^*) (2015年12月1日 13時) (レス) id: 4bc92c19db (このIDを非表示/違反報告)
れぴ - 本当に面白いです！毎日このお話を読むのが寝る前の日課で楽しみでもあります！これからも頑張ってください(^O^) (2015年12月1日 1時) (レス) id: 93fdf964c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこ
| 作成日時：2015年11月10日 20時
